男と女は脳がちがう
昨日のPart1の記事の続き
60〜70代は「食べ物」、40〜50代は「お金」、20〜30代は「自分の存在感」に価値観を感じているという内容でした。
価値観のすり合わせの勘違い
これら世代の価値観の違いは、自己啓発や組織の仕組みで変えることはできないので、すべて「受け入れる」しかありません。
私はアンガーマネジメントの講座で「○○するべき」や「○○すべきじゃない」という、それぞれのコアビリーフの違いは、互いがすり合わせをして解決するように伝えていました。
しかし、個々の受け取り方次第で「私も我慢しているのだから、あなたも我慢しなさいよ!」と言っているようにも聞こえます。
「上手にコミュニケーションを取るために、自分が大切にしていることを相手のために我慢しなければいけない」と誤解した方もいました。このような誤解を生むのは、私の伝え方に問題があるということです。
組織の中で様々な世代のそれぞれの人が、それぞれの価値観で好きなように行動していると人間関係がめちゃくちゃになります。
相手の価値観を受け入れるには、相手の価値観の中に飛び込んで向き合うしかありません。人の価値観は1000人いれば1000人違います。でも、全て同じじゃなくても少し似ていて共有できるところがあれば共感できます。
生まれた瞬間から親子は他人
親と子も、生まれた瞬間から自分とは違う人間の誕生です。赤ちゃんが泣いても笑っても、本当の理由は、親の経験や知識の範囲で想像するしかありません。親はこのジレンマに悩みます。
たまたま泣き止んだことで「これが原因だったんだ」と思って次に泣いた時に、同じことをやってみると今度は泣き止まない・・・「いったいどうしてほしいの!」とイライラする。
うちは双子だったので家に居る時は必ず、二人のうちどちらかの子守りをしていました。私にしてみれば圧倒的に子どもが泣く時の情報量が少なかったので、ひたすら泣き止むまで色んなことをしながらあやす。
それで泣き止まなくてもイライラしたことはありません。「赤ちゃんは泣くもの」と私なりに受け入れていました。これも相手の価値観を受け入れているということでしょう。
おさらいです。
相手の価値観を受け入れて「承認」する。
私たちは個々で価値観のギャップがあります。このギャップをバス停に例えると、あなたが居るバス停から相手のバス停に向かっていくら話しかけても声は届きません。確実に伝えるためには相手の居るバス停まであなたが迎えていけば良いことです。
相手は自分のバス停まで来てくれたことで、あなたの伝えたいことが聴ける準備が整います。でも必ず聴き入れるかどうかは分かりません。
相手に聴き入れ体勢ができるまで承認し続けて下さい。褒めたり、叱ったりできるのは、普段から相手に興味を持ち、注目して観ているという基盤があってこその「承認」です。コミュニケーションというのはこれほど面倒くさいことなんです。
話は長くなりましたが、あなたが腑に落ちたところだけ参考にして下さいね。
【小さな実践】
周囲の人に対して「全て価値観が違う」と意識するとどのように思考が変化するかを感じてみる