「時間は平等」のウソ
樹木希林さんの言葉
こちらのブログから引用
どの場面にも善と悪があることを受け入れることから、本当の意味で人間がたくましくなっていく。病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はない。
冒頭の言葉は、尊敬する女優のひとり、亡くなった樹木希林さんの言葉です。
私は、幼い頃から病気とは縁遠く、寝込んだのは風邪くらいなものです。確か15年ほど前にメニエールの発作で一週間くらい寝込みましたが、私の中では病気として捉えていません。
6年前に重度の心筋梗塞で倒れ、心筋の60%以上が使いものにならなくなって、人生で初めて病気と向き合うことになりました。
手術直後、友人が「笑って」と言って撮ってくれた写真です。自分では笑っているつもりでしたが、後で見せてもらったこの表情は衝撃的でした。
正直、今思えばこの時も、どこか他人事のように思えていました。おそらく病気と向き合うのが怖かったのでしょうね。
しかし、1年前、心肺停止で倒れ、多くの人たちが起こしてくれた奇跡によって生還できてから、このように考えるようになりました。
「健康は当たり前ではない、また病気も当たり前ではない」
私たちの健康は、多くの人たちによって保たれているが、紙一重の奇跡によって生かされています。でも、ひと度それらのバランスが崩れると健康でいることはできません。
例え病気になっても諦めずに向き合うことができれば、身体の自己治癒力が高まり、健康な身体に戻ろうとするし、病気のハンディと上手に付き合う術も身に付きます。
世の中の出来事には善もあれば悪もあります。それも私たちが過ごす人生の同じステージ上にある現実だと受け入れるということ。希林さんの言葉で、自分の病気に置き換えて気付かされました。
ただ、他者に影響を及ぼすような「悪」が自分の中にあるのだとしたら、それは改善したいですね。
【小さな実践】
自分の中に他者に影響を及ぼす「悪」を再確認してみる