コミュニケーションとジョハリの窓
関係性
仕事柄、初対面の人と会う機会が多いので、服装のチェックをわりと入念にしています。初対面では、相手を観察する際、上から下までジロジロ見れないので、何となく全体像を五感を使いながら観ていますよね。
表情、ヘアースタイル、服装、アクセサリー、靴、コロンの香り、体臭、清潔感、雰囲気、声、訛り、癖などなど・・・ 一瞬で感じています。
第一印象で悪いイメージが入ると、次に会った時も、最初のイメージが残っています。嫌な感情が残っていると、その人と会う度に悪いところを探すようになるかもしれません。相手からすると、嫌われてるのが何となく分かるから不思議ですね。
昔、こんなことがありました。
私がまだ駆け出しの建築士だった頃、お客様がシステムキッチンを見学したいと言うので、メーカーのショールームにお連れしました。
ショールームで担当に付いたくれた案内の女性は、女子アナのように声も容姿も美しい方でした。 が、その女性の口臭がニンニク臭いのです。1mくらい離れていても分かるくらいですから、さすがにお客様も気付きます。
結局、お客様も私も、ニンニク臭が気になって何を説明されたのか、まったく記憶に残っていません。ここまでくるとプロ意識のなさの方が問題です。口臭事件が原因とは思いませんが、お客様は、そのメーカーの流し台は選びませんでした。
購入するのは「モノ」でも、対応するのは「人」第一印象がどれだけ影響を及ぼすか、はなり知れませんね。
第一印象の回復
そうは言っても、どうしてもお付合いしなければならない人もいます。一度、第一印象を悪くしてしまったら回復するのは難しいかと言うと、必ずしもそうではありません。
接触回数の多い人同士なら、返報性の法則と他者欲求を応用する方法があります。
※返報性 (へんぽうせい)とは、人の持つ心理のひとつで人は他人から何らかの施しを受けた場合に、何かお返しをしなければならないという感情を抱きます。こうした心理を「返報性の法則」といいます。
少しくらい第一印象を悪くしても、こちらが相手に対して好感を持ち続けると、いつの間にか相手の気持ちも変化します。人は「相手に認められたい」という他者欲求があるので高く評価されたり好感を持たれるとそれに応えようとします。
私も経験したことがありますが、大嫌いが大好きになることだってありますからね。
【小さな実践】
相手に嫌な部分を観た際に、
同じような部分が自分にもないか掘り下げてみる