ココロのつぶやきはコーチングに勝る

小橋広市

小橋広市

テーマ:コーチング・セッション

セルフトークというと難しそうに思えるでしょう。実は「自己会話」や「独り言」と言われるもので、心の中のつぶやきです。

「しんどいなぁ」
「こんな仕事やりたくないなぁ」
「もっと会話が上手になりたいなぁ」

というような頭の内側でつぶやくことをセルフトークと言います。つまり、自分自身にかける言葉です。私たちの心と言葉は繋がっています。

下を向いて「はぁ~」と溜息をつきながら歩いていると、どんどん気持ちが沈んできますが、顔を上げて胸を張って歩いていると堂々として観えるし気持ちも高まっていきます。

このようなセルフトークは、実際に声に出すことは少なく、1日に4~6万回もつぶやいているそうですよ。大げさなようですが、セルフトークがあなたの「行動」や「運命」を導き出していると言っても過言ではありません。


例えば、頭の中でレモンをまるかじりした瞬間をイメージすると、生ツバが出てきませんか? 黒板を爪で引っかいた音をイメージすると、頭の中がキーってなりませんか? これは思考がカラダの反応として現れるからです。

1日に何回となく繰り返されるセルフトークをポジティブ思考に変えるだけで、「行動」・「運命」や「カラダの反応」を良い方向にもっていくことができます。



劣等感



ここからはコーチングの話になります。

コーチングは「守・破・離」で言うところの「守」のスキルの基本をしっかり学ぶということですが、スキルばかりにこだわって「答えはクライアントの中にある」ということを勘違いしているコーチが多いようです。私も始めの頃はそうでした。スキルを使うことでコーチングができたように思っていました。いわゆるコーチングもどきですね。

私自身もコーチングを受けますが、最近、コーチングを受けた後でこんなことを感じました。コーチングの内容そのものではなく、コーチング後の私のセルフトークが、私の行動を決めていることが多いのです。

コーチに質問されたことは、その場ですぐに反応できないし、何かが引き出されたわけでもありません。ただ、質問されたことが、頭の中を縦横無尽に答えを探し続けたり、様々な発想が頭の中で展開され、自問自答した結果、閃きや答えが導き出されることが多くなりました。


この現象は、コーチの鋭い設問や奥の深い質問のあとに内省し続けます。その場でクライアントに影響を与えるだけでなく、クライアント自身のセルフトークで、パフォーマンスを上げれる状態にもっていくのがベストなコーチングではないでしょうか。



【小さな実践】
自分自身のセルフトークを意識し、何故、そう思ったのかを書き出し
ネガティブなセルフトークならポジティブに変えてみる

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小橋広市
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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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