子どもの気配を感じるパーソナルスペースと住環境の関係
「勇気づけ」という言葉から
何が考えられますか?
一歩が進めない時に少しだけ
背中を押してくれる言葉や態度と
解釈しても良いと思います。
コーチの役割は何か?と聞かれると
私は「勇気づけ」と答えています。
アドラー心理学でいう「勇気づけ」とは、
勇気づけする子供に「困難を克服するチカラ」を
持ってもらうことをいいます。
勇気づけされた子供は、
困難を前にした時、親に助けを求めたり、
あきらめたりせずに、自信を持って自分の
課題に向き合うことができるようになります。
但し、このような関わり方が
できるようになるには、
親子に「共感・尊敬・信頼」があり、
親子のタテの支配関係からヨコの信頼関係が
できていることが大前提になります。
子供や新入社員を「褒めて育てる」と
言われた時期がありましたが、
その考え方には、落し穴がありました。
褒め育ては、風邪薬のようなもので、
初期なら効き目があるけど、
症状が進むと効力はほとんどなくなります。
褒められることに慣れた子供や新入社員は、
褒められないとモチベーションが上がらないので、
褒められそうなことだけを探し、
褒められないことはやらなくなります。
親と子供がタテの関係性の場合、
良ければ褒める、ダメなら褒めないという
評価になるので、いつまで経っても
「共感・尊敬・信頼」の
ヨコの関係にはなりません。
「共感・尊敬・信頼」で
ヨコの関係をつくるために、
子供と同じ目線に立つことは、
親には大人の概念や思い込みがあるので
容易ではないかもしれません。
子供は好奇心旺盛で
見るもの聞くもの全てが新鮮です。
思い出してみて下さい、
あなたが子供の頃、
珍しいモノを見つけたりすると、
親に自慢げに見せたでしょう。
それは褒めてもらうためではなくて
共感してほしいからですよね。
親ができる共感は、
子供の目で観て、
子供の耳で聴いて、
子供の五感で感じることです。
親が子供の目・耳・五感になることは
物理的にできませんが、
興味を持つことはできるはずです。
私が子供の頃、
河原から変わった形やキレイな石を
見つけては祖父に見せると、
いつもこんな質問してきました。
この石は何に似ていると思った?
何処で見つけた?
この石をどうする?
これが興味を持つと言うことで、
祖父はただ私の相手をしているわけではなく、
私の変わった行動に関心を持ち、
子供の好奇心に興味を持っています。
このような祖父の接し方は、
私の行動や素直な感情を、ひとりの男として
受け入れてくれていたので
祖父に対する尊敬の念や
相互の信頼関係が生まれました。
あなたがそうであったように、
「勇気づけ」は子供の自立に繋がります。
童心に返って子供とココロから
楽しんでみて下さい。懐かしさと共に
きっと共感できるものがあるはずです。
【小さな実践】
子供の行動のウラ側にある意味を見つけて
理由を興味深く質問し、あなたの幼少期の
感情と重なるところに共感する