どこかにあるアイデンティティ
ことところ続いていますが、
お袋の認知症を受け止めきれない頃の
私の日記です。
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お袋から
「風呂の入り方がわからん」と電話があり、
どういうこと?と聴くと
「風呂にどうやって入っていたのか忘れた」と言う。
携帯をそのままで浴室に行くように言った。
「まず、青い蛇口をひねり、続いて赤い蛇口を
ひねったらお湯が出るやろ?」と言うと、
お袋は「いつまでも水しか出てこん・・」
あぁ~ 又、やったな・・ 原因が解った。
浴槽にお湯を入れててお湯を止め忘れ
温水器の安全スイッチが働いたのだ。
以前にもあった。
これはお袋には解除できないので
ケアの人に連絡して何とか解除してもらった。
それで昨日・・
又、風呂の入り方が分からなくなったらしく
「もうわたしゃ死んだほうがええかなぁ」と
電話してきた。
これは明らかに
無意識に行なっていた行動習慣が
機能しなくなってきてる・・
やがては浴室やトイレの場所が分からなくなるだろう。
しかし、まだ「できない」ことを
私に言ってくれるので助かる。
認知症の人の多くはできないことを隠そうとするらしい。
お袋の場合は少し進行が早いようなので
会話の中で行動習慣を何度も
繰り返し刷り込んだ方が良さそうだ。
同時に近い将来、一人暮らしが出来なくなることも
想定しておく必要があるな。
こんな時に、お袋に携帯を持たせておいて
良かったとつくづく思う。
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今はこの携帯も解約して
本体だけが持ち主の帰りを待つようにあります。
今思えば、
何もかも懐しいです。
【小さな実践】
一人住まいのあなたが認知症になったとしたら
どのようなことが困るのか、或いはどのような
工夫が必要かを書き出してみる