行動を促す質問
前回から、
子供へのイライラや怒りで
危機感を感じている、もしくは
ストレスが溜まってどうしようもない
というあなたに耳寄りな話
「子供への怒りをコントロールする」 その2。
前回は、
「子供への怒りをコントロールする」
ことが可能ということに
加えて、4つの目的の話をしました。
今回は、もう少し具体的に
「イライラや怒り」の後ろに隠れている
正体を具体的に掘り起こしてみましょう。
前回の4つの目的は、
少し解りにくかったかもしれないので
違う視点でお伝えします。
先に答えを言ってしまうと、
私たちの「イライラや怒り」は
二重構造になっています。
専門的にいうと
「イライラや怒り」は
二次感情と言われています。
では一次感情とは何でしょうか?
簡単にいうと、
不安・悲しい・寂しい・辛い・恐い
しんどい・痛い・落胆・焦りなどの
ネガティブな感情が一次感情です。
私たちは、一次感情が満たされない時に
二次感情を使って対応することが
多いようです。
例えば、子供の帰宅が遅い、
携帯を持たせているのに
連絡もない事態になったとします。
あなたは何かあったのかと心配するし、
犯罪に巻き込まれたかもしれないと
不安になります。更に時間が経つと、
どうしようかと焦り始めます。
そんな時に、何事もなかったように
子供が「ただいまー」と帰ってきたら、
あなたの第一声は
「こんなに遅くまで連絡もしないで何をしてたの!」
と大きな声で怒るかもしれませんね。
これが一次感情の
不安から焦りになって
二次感情の怒りに火をつける流れです。
でも、この怒りの本当の正体は
「子供が心配だった」だけのこと。
この例のように、
イライラや怒りの裏側の感情を掘り起こして、
「本当は○○だったのよ」ということを
子供に伝えるようにしてみて下さい。
子供にしてみれば、帰った早々、
いきなり二次感情をぶつけられるより、
はるかに素直になれると思います。
次回は次のステップです。
【小さな実践】
イライラや怒りの二次感情が出た際、
その都度、裏側の一次感情を探して
「本当は○○だった」という気持ちを
相手に伝えてみる