認知症介護は自から他へ
昨日、施設のヘルパーさんから
電話がかかってきた。
お袋に何かあったのかと
「ギクリ」としたが、
担当のヘルパーさんに
初めて暴言を吐いたらしい。
いつもの優しい口調のお袋からは
想像ができなかったので、
驚いたのだろう。
爆発の原因は、
訪問美容師さんによる
髪のカット。
施設には定期的に
訪問美容師さんが来ています。
お袋は白髪が気に入っていたのに
何を思ったか突然、
白髪染めをしたいと言い出したが、
あいにくお袋の体調が思わしくなく
白髪染めができなかったのだ。
お袋にとって、その日に
一番してもらいたいことは
髪のカットではなく白髪を染めること。
一番して欲しいことができない
これに不満が爆発。
私が長髪だった頃、理容室で
思うようなカットができてないと
小心者なので理容師さんにハッキリ言えない
これはかなりストレスです。
認知症になると、
知らない人や家族には頑張って
よそ行きの顔を見せる。
初対面の美容師さんには
不満を言えなかったのだろう。
怒りの矛先はヘルパーさんに飛び火。
理由はなんであれ、
自分がやりたいと思ったことが
制限されたのがよほど
嫌だったのだろう。
【小さな実践】
他者に対して、良かれと思ってやる前に
相手の立場で自分の思い込みや概念を疑ってみる