目的地に行く地図が違う
あなたの一番恐れている言葉は何ですか？
と言われてもね(^o^)
数年前、あるセミナーのワークで
自分が一番恐れている言葉が明確になりました。
それは「偽善者」です。
直接、偽善者と言われたことはありません。
私のココロの奥底に、いつの間にか
住みついていました。
私は小学校や高齢者の施設で
ステンドグラスの体験教室を
ボランティアで行なっています。
そんなおりにも、偽善者と思われないかと
考えている自分がいます。
「偽善者」という言葉が
私の恐れと気付かされてからは、
何かこう後ろめたさがあってね。
思い返すと「偽善者」に繋がることが多いのです。
そもそも、何故、「偽善者」という言葉に
恐れ感じるのかと過去まで
逆上ったことがあります。
私は小学6年の時に「善行賞」という、
生徒が投票する賞を受賞しました。
私の小学校はＡクラスとＢクラスの2クラスしかなく、
男子9名、女子28名という比率で、女子の意見が
ほとんど通るような女子中心のクラス。
私は特に勉強ができるわけでもなく、
家は父親がいなかったので貧しかった。
そんな生活の中でも、明るくヤンチャな性格で、
女の子のスカートめくりをしては
楽しんでいたのが当時の私。
そんな私にも好きな女の子の◯子がいました。
とても可愛くて頭が良く、いつも学級委員で
私とは対照的な家庭に育っている
お嬢さんタイプの女の子です。
好きだったからでしょうか、いたずらして
◯子をよく泣かしていました。
こんなことをしている私が
「善行賞」をとれたのは理由があったのです。
後の同窓会で聴いた話しですが、
◯子がクラスの女子に、
私への投票を働きかけてくれたそうです。
これは選挙違反です(笑)
私は善行賞などというものには
縁遠かったので特に意識もしていませんでした。
しかし賞をもらってからというもの、
私の中が少しずつ変わり始めたのです。
自然児で何も考えず、本能だけで行動していたのに
「こうあるべきだ」とか「こうしなければいけない」
というように他人の目を意識し
カッコつけるようになったのです。
そして、女の子への優しさも偽善的になりました。
小学校の卒業式を控えた数日前、
◯子から、突然、こう言われたのです。
「小橋くん 変わったね・・・」
私は「ふ～ん」と何事もなかったように
ふるまいましたが、頭は真っ白になり、
胸の中に氷を入れられたような
冷たく重い感触だったと記憶してます。
中学に入学しても、その◯子とは縁があり、
同じクラスになりましたが、
ほとんど口をきくことはありませんでした。
同窓会の時に聴いたら
小学生の頃の私は、行動とは裏腹に
とても感受性が強く、人の痛みを理解でき
ヤンチャの中に男らしさと優しさがあったそうです。
私の本質を◯子が一番、理解していたのでしょう。
それがきっかけで、
私の中で、これは偽善かも・・・
と常に意識するようになり、
「賞」を毛嫌いするようになりました。
やがて建築設計をするようになった頃、
ある建築デザインコンペで受賞しました。
賞をとったことで、
周りの人間と環境が変わりましたが、
私自身には何の喜びもありませんし、
自分が変貌することもありませんでした。
昔、大好きな彼女の◯子に言われた言葉で
いつの間にか偽善者のレッテルを
自分に貼っていました。
そして、恐れの根っこと遭遇し、
受け入れたことで数十年振りに
偽善者のレッテルを剥がせました。
誰にも、無意識に恐れている言葉があります。
それは人間関係の中で知らないうちに
湧き出て相手に見透かされます。
自分の「恐れている言葉」は
他人に言われたくないと思っているので、
そんなトーンを無意識に出しています。
私が恐れている言葉を
掘り起こしたワークが
関係性コンディショニングです。
もしかすると
あなたも自分自身が貼ったレッテルが
あるかもしれませんよ。
【小さな行動】
他者に言われて
吐き気がするほど嫌な言葉はありますか？
