目的地に行く地図が違う
自分が観たことを他者に伝えるのって
難しくありませんか。
私は自分の気持ちや感動を
他者に伝えるのがとても苦手でね。
それは、脳に浮かんだ映像を
何の脈略もないまま伝えてしまうからです。
例えばですよ。
写真のような
森に囲まれた美しい湖を旅先で観た時、
あなたはどのような表現で他者に伝えますか?
私なら、
「鏡のような湖の水面に写ったもう一つの森が
時々吹く風でところどころが形を変え、
まるで森がうごめいているように観える」
という感じ。
ある人は
「静かな湖の周囲の森から
小鳥の囀りがあちこちで聴こえるよ」
こんな人もいるかも知れません。
「向こう岸の新緑の森の香りを
風が湖面を滑るように運んできてくれて
まるで自分が森の中にいるようだよ」
最初の私の表現は
視覚で伝え、二番目は聴覚、
三番目の人は身体感覚で伝えています。
このように人それぞれ得意な言語があります。
私は、自分が観えている同じ映像を、
あたかも相手も観ているかのように話すので、
初めて私と話した人は大変です。
あなたが他者とコミニュケーションをとる時は
相手がどの言語を主に使うのか分かれば
共通言語で話すと伝わりやすいですね。
面白いことに、
視覚、聴覚、身体感覚は、
昨日のコラム記事の
記憶を再固定化する際にも使えます
【小さな行動】
視覚(風景、モノ、映画、容姿)
聴覚(音楽、物音、声)
身体感覚(寒さ暑さ、心地よさ、体温、味・嗅覚)
どの感覚で思い出すことが多いか分析してみる