新入社員研修は『社会人教育』のスタート 確実に身に付けさせる方法とは
つい出てしまう若者言葉
新入社員・新人の悩みの一つに、先輩や上司との会話があります。
まだ入社から日もあさく緊張感があるうちは、先輩・上司との会話にも皆さんなりの気遣いがあるでしょう。
互いに打ち解け、コミュニケーションも取れるようになったきた頃こそ、今一度自分の言葉遣いが正しいかどうか、相手がどのように受け止めているか、省みる必要があります。
特に、職場での付き合いや企画が一段落した打ち上げなどでは、先輩や上司を交えお酒を飲みながら、互いに気を許して楽しい時間をもつこともあるでしょう。
ただ、そういう場であっても気を付けなければならないのが、目上の方に対しての言葉遣いです。
職場に慣れてくると、つい学生時代の口ぐせが出てきてしまう…。
もちろん、気心ゆるして上下関係を超えた語り合いも必要ですが、親しみのある接し方と、馴れ馴れしさとは、まったく別物。
みなさんは、『親しみをもって接している』と、思っているかもしれませんが…
みなさんの先輩や上司、得意先やお客様は、馴れ馴れしいと思っているかもしれません。
では…、
どのように言い換えるべきなのでしょうか。
今回のコラムは、そのような『若者言葉を、ビジネスシーンに相応しい適切な言葉に言い換える』をお届けします。
世代や年齢の違う目上の人は、みなさんの言葉をどのように受け止めているのか…
若者言葉をどのような言葉に置き換えれば適切な表現になるのか…
普段の言葉遣いを振り返りながら、改めていきましょう。
つい言いがちな言葉を、失礼のない言葉に言い換え
『自分は…、』『自分的には…、』
⇒ 私は、私としては、私と致しましては、
『まじっすか。』
⇒ そうですか。そうでしたか。
※『まじっすか』を、意味の通り訳して、『本当ですか?』に言い換えるのは、やめましょう。
相手の言っていることを疑っているように捉えられ、大変失礼になります。
『あざーっす。』
⇒ ありがとうございます。
※頭では理解していても、つい発する言葉が普段どちらなのか…
とても、大切なことです。意識して改めましょう。
『超~ 、』 『超かわいい。』
⇒ とても。 とても、かわいいですね。
『超すげー。』
⇒ 本当に、すごい(事)です。
『超いいんですけど。』
⇒ 素晴らしいです。 素敵です。
『超~うめぇー。』
⇒ 大変、美味しいです。
『やばい、やべぇー』
⇒ おどろくほど、さすが、みごとな、こんなに、
※『やばい』は、みなさんとしては『大変』という意味で使っているかもしれませんが、
みなさんより年上の方々にとっては、否定的で悪い状況をイメージする言葉。
ですから、みなさんが思っていることと、逆に捉えられている場合が多いです。特に、気を付けましょう。
【例文】
『やべぇー、まじうまいんだけど。』
⇒ みなさんより年上の人の捉え方 『最悪―。まぁ美味しいといえば美味しいんだけど。』
⇒ 「さすがですね。本当に、おいしいです。」と、言い換えましょう・
『さーせん。』『すいません。』『すみません。』
⇒ 申し訳ございません。
※ビジネスの場合は、心から謝罪の気持ちを伝える意味でも、『申し訳ございません。』でなければ、いけません。
謝罪が軽々しく感じられるからです。
いかがだったでしょうか。
知っているのと、知らないのでは「社会人として」大きな差になります。
これらのことは、楽しい歓談の席だけでなく、その後の付き合いを円滑にする為にも重要です。
新人・若手は特に「言葉遣いは相手に失礼のないように…」と、常に意識しておくことが、自分の為にも大切といえます。
「こんな言葉に言い換えられるんだ~」と、使い慣れていないため違和感のある丁寧な表現もあるかもしれませんが…
是非、語彙を増やして、どんな年代の方からも愛される社員になってくださいね。
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