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谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき) / 社会保険労務士

高松太田社労士事務所

コラム

生産性向上にアンガーマネジメントの技術は必要です

2020年2月23日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:働き方改革

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 働き方改革アンガーマネジメントパワハラ問題

先週、国の行政機関で「生産性向上のための心構えについて」をテーマにアンガーマネジメントをお伝えしました。


「生産性の向上」に、アンガーマネジメントをどう活かすの?

と思うかたも多いと思いますが、数年前から「働き方改革取組み支援」を、働き方改革コンサルタントとして支援業務に関わる中で、アンガーマネジメントの技術は大いに生かせると感じています。


●そもそも生産性とは?

企業は限られた経営資源(ヒト・カネ・モノ)を効果的に投入して、最大の利益を上げることを求められています。

生産性とは、投入した資源(インプット)に対してどのくらいの産出(アウトプット)ができたかを計る指標ですが、労働生産性では、一人ひとりの「労働力(インプット)」に対してどのくらいの「成果(アウトプット)」が出ているかを計ります。

具体的には「労働の成果」を「労働力」で割ることで求められ、この指標が高くなれば少ないインプットで大きなアウトプットができているということになり、生産性が高い企業だと判断することができます。

この取組みの中で、間違いなくコミュニケーションや感情マネジメント力の向上は避けては通れません。

例えば、ハラスメントのある職場で、より生産性を向上させる良いコミュニケーションを築くことはできるでしょうか?

ヒトや組織は理屈どおりに動くものではありません。

多くは感情や思い、価値観といった非常に曖昧でつかみどころのないものが行動の非常に大きな源泉となっているのではないでしょうか。


これまでに多数の企業で生産性向上に向けた支援を行った経験から、ヒトの感情にも目を向け、より良い結果をもたらすことができるよう、感情を適切に「マネジメント」することが必要だと強く感じています。


ただただ理性的に行動するために感情を押し込める(我慢する)のではなく、自分の感情と上手に付き合える技術を身に付ける方が、中長期的により良い組織発展につながると感じるのです。

今回も受講者の方からの感想で、下記のようなものがありました。
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アンガーマネジメントと生産性向上がどのようにつながるのか疑問でしたが、講義を受講し、納得させられる点が多く、もっと知識を得たいと思いました。

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働き方改革のポイントである生産性向上。

この行政機関では、3年程度前から生産性向上に求められる具体的施策の一つに、アンガーマネジメントを取り入れていただいています。

これからも、より良い組織づくりのために、活動していきたいと思っています。


この記事を書いたプロ

谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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