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谷川由紀

働き方改革支援・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき)

高松太田社労士事務所

コラム

子供が病気になったとき

2019年1月7日 公開 / 2019年4月2日更新

テーマ:アンガーマネジメント

自分のことより、大切な人が酷い目にあうと、強い怒りにつながる


数年前の出来事ですが、当時中学生だった息子が髄膜炎(ずいまくえん)で入院した時のことを、先日振り返りました。

「なぜ、私はあんなに怒ったのか?」

それは、ゴールデンウィークの中盤スタートの日に、息子が「頭が痛い」という訴えから始まりました。

近くの病院は休日で休みだった為、鎮痛剤を飲ませ、、救急病院へ。

鎮痛剤を服用したことを医師には伝えましたが、熱を測ると平熱。

他に問題となる点がみつからないとのことで、偏頭痛であろうと診断され、診察は終了。

でも、自宅に戻ってからも、痛みは治まらず、翌日も同じ病院へ。

その際も、同じように原因不明の偏頭痛と診断され、自宅に戻されました。

その間、水を飲むだけで嘔吐を繰り返し、体重も痩せていきます。

単なる偏頭痛ではない状況だと読み取れるので、専門医を調べまくり電話で状況を伝えます。

ですが、最初に行った病院が県内では大きな総合病院で、そこでそのように判断されたのであればこちらでは検査のしようがない、そんな風に言われてしまいます。

それでも、評判の高い病院には連れていき、連日診断を受けましたが原因不明ということで解決せず・・・。

どんどん、息子の状態が悪くなり、5日目。
ある病院につれていきました。
最初に診察をした脳外科の医師は、これまでの経緯を聞いただけで、こちらではなにもできないので自宅療養をしてくださいと言いました。

そこで、私は受付の方に、これまで受診した「脳外科」ではなく、「神経内科」の先生にも診察いただけるよう依頼しました。

そして、診察した神経内科の先生は、「熱がなかったとしても、髄膜炎になることはある」と言い、初めて髄膜炎の検査をしてくださいました。

すると陽性反応が。

その頃には、立ち上がることもままならない息子の様子をみて、救急車を病院に手配してくださり、初日に受けた救急病院へ搬送。

そのまま、1週間の入院となりました。

原因が分かったことで、安堵しましたが、後遺症がのこる可能性があると告げられ、ハラハラ。

そんな時に、最初の診察をした先生が様子を見に来ました。

「いやー、熱がなかったから、髄膜炎だとおもわなかったよ」

笑顔で言われて、これまで溜めこんでいた怒りが爆発!

この当時は、アンガーマネジメントを学ぶ前だったので、なぜ、そこまで私が怒ったのか、よく理解できていませんでしたが、今、振り返ると、心の中にあるコップの中に、

息子の身体が「心配」
息子の今後が「不安」
原因を早くみつけられず「悲しい」
息子と変わってあげられなくて「辛い」

そんな感情が溢れている時に、その笑顔で言われた一言により感情が溢れ、怒ってしまったのだと思います。

「熱がなくても、髄膜炎になることはあるって、他の先生が仰ってました。どうして、調べてくれなかったのですか」

と怒鳴ってしまいました。
心の中では、医師として最善の方法を検討されたと理解はしていても、怒りはおさまらず。

その時の怒りの温度をつけるとすると、10点満点中9点。
ここ近年で最も高い点数です。

というのも、私達人間は、自分のことより、自分が大切にしている人(家族や恋人、友人など)が酷い目にあったり、辛い思いをした時に、人生最大級の怒りとなると言われています。

では、もし、同じような出来事に直面した時、私はどうするか?

①感情的に怒りをぶつけるのではなく、まず6秒やり過ごす。
②そして温度計をつける→同じく9点レベル。
③どんな自分の中の「べき」が裏切られて怒っているかを考える→「医師として、徹底的に検査をするべき」

ここで気づきます。

「医師として、徹底的に検査をするべき」というべきは、普段、医師として沢山の事例をみている医師の診断が最善である可能性が高く、今回は、結果髄膜炎であったわけですが、すべてに同じように検査ができるかというとそうではない。

その為、医師の判断がかならずしも間違っていたわけではない。
そう感じます。

怒りの原因は、外にあるなにか(他人やモノ、出来事)ではなく、自分の中の「べき」が裏切られて怒っているのです。

なので、そもそも、今回のように自分の「べき」は、かならずしも正しい「べき」ではないことに気が付くと、怒る必要があるのかどうか、考え直さなくてはなりません。

では、私はどうするのか。

「アイメッセージ」で、「こんな状況なので、なんとか検査をもう少しして欲しい。」

そう依頼し、もし無理であれば、他の病院で同じように依頼する。

怒りは本来リクエストです。
自分の気持ちを伝えることも大切ですが、そもそもどのように改善して欲しいのか。
そこを自分の中でも認識し、相手に伝えること。

私が親として辛かったり悲しかったり、不安を感じているこの感情を解ってほしい!

そんな風に、ただ感情をぶつけても、お互いの関係が険悪になるだけでなにも伝わりません。

アンガーマネジメントを学び、過去の怒った出来事なども振り返るようになりました。

「どうして怒ったのか、どう行動すれば良かったのか、どう伝えれば良かったのか」を振り返ることで、同じような失敗をすることも少なくなりました。

まだまだ、成長途中ですが、これからも、私の中の怒りの感情と丁寧に向き合い、成長していきたいと思います。


この記事を書いたプロ

谷川由紀

働き方改革支援・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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