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谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき) / 社会保険労務士

高松太田社労士事務所

コラム

上手な怒り方がわからなくて、怒らず我慢してしまう方には・・・

2018年4月21日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:アンガーマネジメント

コラムカテゴリ:法律関連

アイメッセージを使って、怒りを上手に表現しましょう



アンガーマネジメント講座の受講生の方から、「イラッときても、どうしても怒れずに溜め込むこんでしまいます」と相談を受けることが、よくあります。

皆様の周りにも、同じような悩みを抱えている人多いのではないでしょうか?

「怒りは本来、リクエスト」
そう、いつもお伝えしています。

「自分の身や心の危険を安全なものに変えよう、その為に怒りの感情がある」。
そして、怒りの感情は誰もが持っているごくごく自然なものであることを伝えています。

イラッ、ムカムカとした気持ちを感情的にぶつけないようにする必要はありますが、ただただ我慢をする、というのは良くありません。

そこで、「どうしても怒れない人」という方に対して、相手を主語にする「YOUメッセージ」ではなく、私を主語にする「I(アイ)メッセージ」を使うようにアドバイスをします。


「どうしてそんなことをするの?」
「なんで、そんな風に言うの?」

というような、相手を主語にするYOUメッセージではなく、

私を主語にするアイメッセージで、「私はあなたにそんな風に言われて正直、困っています。」「私はあなたにこんなことをされて困惑しています。」というように、変換して伝えます。

私は、気持ちの部分を、「困っている」や「困惑している」という言葉で、そのイラッとした感情を伝えることが多くなりました。

そして、我慢することなく、相手を批判することなく、そして自分も言い過ぎて後悔することもなく、自分の伝えたい気持ちと、今後こうして欲しいというリクエストを伝えられるようになりました。

このアイメッセージ、訓練するとどんどん上手になります。

始めの頃は、なかなか上手くアイメッセージに変換できない私でしたが、意識して使っていると、どんどん適切な使い方ができるようになりました。

「怒る必要のあることは、上手に怒れるようになる」

その実現のためにも、ぜひアイメッセージを意識して使っていただけたらと思います。


この記事を書いたプロ

谷川由紀

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谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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