長らく腕が上がらないー遮る壁を抜く

長らく腕が上がらないー遮る壁を抜く

先日、肩が痛く腕が上がらない状態が長く続いている方は
上がらない腕ーどんどん軽く変化するのが不思議でした（2020年8月31日）
まだ真上まで上がってはいないが
今までのような痛みはかなり軽減されて
肩の詰まりがずいぶんなくなってきた。

（腕を上げようとして盛り上がる「壁」）

（盛り上がる「壁」を抜いた状態）

上の画像。
腕を上げようとする時、腕だけを使おうとすると
赤いラインで書いたように「壁」ができる。
これを無視して、やはり腕だけで上げようとする習慣が
長い間についてしまっているので
上げようとすると、
「壁」が邪魔をして痛み
つっかかって腕は上がらない。
鎖骨下も触ると痛い。

無理して上げようとすればするほど
痛みが出て、余計に辛くなる。

下の画像は、「抜き方」を説明して
自ら抜いてもらったもの。
画像をを比べれば、すっきり肩が下りている。
脇幅も厚みが出て、肩甲骨からのつながりが
あることがわかる。
「壁」のあったところをかいくぐるように使えば
肩が盛り上がることなく腕を使える。


体幹から、というのを覚えてもらうために
腕の位置はそのまま、体幹を操作して
腕が上がる状態にした。
体幹がご覧の様な角度になると
腕は「壁」をかいくぐって使え
伸びやかに伸ばせている。


体幹を起こして腕を伸ばす。
少し「壁」が復活しそうになっているので
これ以上上に上げるのを
この日はしなかった。

時間をかけて後戻りなしに腕が上がる状態を
覚えてもらうつもりなので
無理はしてもらわない。

前回痛かったハムストリングスの強張りもない。
ご本人的にはかなり楽な状態になられている。
腕を治すのでなく
全体に繋がりで無理なく腕が上がっていくように
していくつもりでいる。

後1歩の角度が上がらない腕が一直線に！（2020年7月31日）
この方は今回の方より、肩の強張りが強く、
拒否反応が出て、肩より上に腕が上がらない状態でいらしたが
今は真上まで腕が上がるようになられている。

体と心とが一緒に進んでいかないと
ご本人に恐怖心があるのを無理に進めても
痛くて怖いだけ。
必要な時間はかけていかなければ
時間をかけるのは、理由がある。

体幹の感覚をイメージできるようになって来られているので
痛みなく使えるようになるのは
そう遠い未来の話ではないと思っている。

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