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コラム
重心の定まりは覚悟の定まり
2019年2月19日 公開 / 2021年3月3日更新
重心の定まりは覚悟の定まり
体幹を意識して回転することをしていたら
数人の人がバランスを崩して
自分のコントロールのできるところから外れて下りた。
何度かやってみても、またバランスを崩してしまう。
体の使い方ももちろんあるが
心の意識の方もある。
ある程度のところまで持っていた感覚がなくなると
「あっ!だめだ!」
と諦めてしまっている。
諦めの早い失敗の仕方。
ギリギリまで持ちこたえようとして
バランスを崩すのと
一定のところまできて早く諦めてしまい
バランスを崩すのとは
バランスの崩し方も違うので
こちらの目にはっきりわかる。
「失敗していいから、最後まで意識し通してみて」
と促すと、バランスを全く崩さなかったわけではないが
バランスの崩し方が最小限にとどまった。
また壁に近いところで人に間をあけて立ってもらい
その隙間でターンしてもらった。
重心の位置から外れると壁か人にぶつかる。
そうするとバランスを崩さないで回っておられる。
これは「最後まで意識してぶつからない」
と自分で思っているから、バランスを崩さなかった。
バランスを崩したとしても
自分の軸に戻ろうとする意識が働いている。
定まった重心を保とうとすれば
簡単にあきらめてはいけない。
両足が床につくまで、回転が止まるまで
決して諦めてはいけない。
私の知っているダンサーさんは
「重心の定まりは覚悟の定まり」
とまで言っていた。
言いえて妙。
脚を上げるなら上げている脚ではなく
軸の意識が大事。
派手に動いている方ではなく
地味に地面についているところが大事。
脚を上げているときよりも下す時が大事。
見た目に分かりやすいところでなく
目に見えないところを大事にするのが
よくなっていく王道だと
私は思っている。
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