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コラム
自分の思う感覚と実際にしていることの差異を埋めていく
2017年4月13日 公開 / 2021年3月3日更新
自分の思う感覚と実際にしていることの差異を埋めていく
「自分ではしっかり意識しているつもりなんですけど
なかなか思うようにならなくて」
と言われる人を見ると
自分の感覚でしていることと
実際にしていることとには差があることが多い。
自分の体の位置感覚を認識して
楽に立てたり、座ったり、寝たりすることだけでも
自分が思っていた自分の体の在り方は違うのに驚かれる人は少なくない。
自分の状態は自分の体でありながら、把握できにくい。
普段から、
自分の体をよく観察する、触ってみることをしていると
段々に自分の体の状態や日によって変化している様子も
少しずつ見えてくる。
例えば
こんなふうに体幹から脚につながるように
パラレルの状態でバーにつかまって
流れがつながることを確認してもらった後
体幹からの流れをつなげながら、脚を外に向けていく過程で
上の写真では体幹から順番に流れを伝えているので
背骨が伸びて、お腹も縮んでいないが
この後、下の写真では
体幹から順番に、ではなく足先から回してしまったので
背骨が丸くなり、お腹が縮み、坐骨~膝も短くなって
張りがなくなり、足先だけが外を向いた。
ご本人は順番にしていたつもりだったけれど
スタートはよくても、途中から自分の意識と
体のすることのセンサーがずれている。
指摘してやりなおしてもらい、外に回して張りのある状態で
体幹の底から体を起こして、伸ばすと
こんな感じ。
脚は伸びているが中心に向かって引き込まれている。
方向が揃って、流れが分断されずに伸びている脚は
すんなり見えて無理がない。
自分の体を意識して使う初めの方は
自分の思う感覚と実際にしていることの差異があって当たり前だが
その差異を認識していくうちに
その状態が心地悪かったり、自分の意識と体が違うことに
自ら気づくようになってくる。
例え、それがひとつでも感覚として感じるようになれば
随分体が変わっている。
長年慣れ親しんだ状態から、使い方を意識して変えていくのは
ほんの小さな微細な感覚だが
本当に少しずつ変わっていく。
小さな変化が合致して、自分が思っていなかったところも
連動していくのに気づいた時は本当にうれしいもの。
頭だけで考えるのでなく、感じていくことを繰り返していく。
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