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コラム
中心軸があること
2016年6月21日 公開 / 2021年3月3日更新
中心軸があること
横向きの状態から、胸を開いて前後に腕を伸ばすと言うことをしていた時に
ごく自然にされているのがきれいだなと思った。
背骨を通して、胸椎が回旋されて脇を引き込み、送り出す
非常にシンプルに無理なくされている。
「脇と脇をつなげて、引き合って!後ろの脇!」などと
注意して直さなくても
中心軸を通して立つことを
ずっとレッスンを続けるうちに当たり前に身に付けて下さっているのを
嬉しく思った。
こういうのは、ねじってから直そうとしてもうまくいかない。
腕のことだけに頭が行くと、全体的に見た時に無理がある。
これで歩いたり走ったりすると、背骨がぶれて、後ろの手が
うるさく振れてしまう場合も多い。
背骨がどちらにどう向いているかの自覚がない時である。
それを注意されると、意識は腕にいき
腕がぶれないように腕だけ引っ張ったりして固めて
いかにもきつそうになる。
中心がしっかり意識できて、その中心が動いて
手足が促されると思うと無理なく動いていく。
右足、次は左手、と順番に意識が行くうちは
滑らかな動きになりにくい。
「頭ではわかってるんですけど」
大人がよくいうこれは、単なる知識。
自分の感覚にするためには、体で動いて覚えなければ
知識として終わる。
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