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コラム
下腹の感覚を覚える
2015年11月7日 公開 / 2021年3月3日更新
下腹の感覚を覚える
下腹の意識をなかなか感じにくいという方は多く
いったん感じられても、体勢が変わると感覚が抜け落ちることも多いが
下腹だけでなく、どんな感覚も
「なんとなく」ではなく、その時にどんな使い方をするのか
はっきり意識して使っていくことで、ひとつひとつの動作は明確になり
地味であっても、時間がかかっても確実な自分の感覚として、体に入っていく。
お臍から下を背骨に引き寄せるようにして
イメージとしては小さな弧を描くようにして上下に引き合う。
バレエで言えば、カンブレ(背骨をしならせる)のプレパレーション(準備)で使うし
お尻と脚を分ける感覚でもある。
このように正座でやってみると、股関節をきっちり折る感覚もわかる。
臍から下の感覚が希薄であれば、肩甲骨も安定しない。
単に力を入れるのが下腹の使い方ではなく
幾通りにも動作に合わせて、下腹の使い方は変わることを覚えて
自分のものにしてしまう。
骨盤の向きを考え、股関節を楽に使えると
難しかったことが楽にできたりもする。
先日からやってもらっているストレッチを
どんなふうに伝えれば、皆さんが出来るようになるか
いろいろ考えていて、昨日やってみたことは
思ったように皆さんに伝わって嬉しかった。
下腹の意識で股関節を入れ込んで送り出すプリエも無理なくされている。
長座、体育座りがきついと言われていた方も、下腹が伸びる意識をつかまれると
きれいに開脚された。
九州からおいでくださったが、たくさん持ち帰って下さったと思う。
無理なく座れて、下腹の感覚で股関節の状態が変化すると
開脚が痛い、という方もいない。
肩甲骨から楽に腕も伸びている。
初めは何が何だかわからなくても
ひとつイメージが掴めると、心も前向きになる。
笑顔で帰って行かれるのが嬉しい。
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