肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
開脚前屈(動画)
ふと気づけば、開脚前屈の動画はなかったなと思い
撮ってみました。
同じなら、研究生クラスとかでなく、ボディコントロールクラスの人たちがしている開脚前屈、
さらにそこから後ろに脚を回すのを撮りたかったので
今になったのかも知れません。
普段、こればかりしている訳ではないので、
どうすれば、ということは見せたり、誘導したりしますが
みな自分でヒントをつかんで「できるようになりました~!☆」と
見せて下さいます。
開脚前屈はできても、ここから脚を抜いて回すのは
ひとつの関所みたいなもので、結構恐怖心を持つ方もいます。
昔、体のことに意識がなく力でやっていた時には
私も恐怖心がありましたし、実際断裂したこともあります。
でも、体の意識と使い方を知っていれば、痛くはないですし
怪我もありません。
脂汗を流しながら、ストレッチしていたことが今は嘘のようです。
この方も「全く痛くないし楽です♡」とおっしゃっていますが
ほとんど180度に脚が開いていても、怖くてできない方もいます。
昨日は股関節の向け方を説明してみると「本当だ!痛くないですね」と
納得されていましたが、この恐怖心は私もわかるので、
ご自分で踏み出す気持ちになられるのを待つことにしています。
坐骨と脚の付け根を床にできるだけ水平にして、
「体幹の底」をはっきりイメージできるのがポイントです。
坐骨を寄せてみると、床に向いている面の脚と胴体の分かれている感覚がわかり
お尻も脚として、胴体を巻き込まずに使えます。
胴体が脚と一体化していると、股関節は楽に開かず、回ってくれません。
この動きは「脚の力」ではなく、
胴体と脚はつながっているけれども、隙間を開けて脚が自由に動かせるように
してやると、体幹からの力がつながって、脚が動くということです。
脚は遠くに張って伸ばしている感覚だけで
がんばって、脚を動かしているのではありません。
このコラムで常にお話しするように
体を動かすことは体全体を意識し、体幹の感覚をわかっていくことで
部分も全体の一部として使えるようになると言うことです。
脚だけ、腕だけ使えるようにトレーニングしても限界があります。
開脚前屈できなかったことは、昔の私には大きなコンプレックスでした。
いっぱい試行錯誤してできるようになったので、これで悩んでいる方には
「使い方次第で、楽にできるようになるよ」と言ってあげたいです。
↓「うまさきせつこのボディコントロール」の詳細はここから
うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール