健康経営は人への投資
社労士&アンガーマネジメントファシリテーターの三谷です。
まだまだ認知度が低い健康経営ですが、
「健康経営に取り組みませんか」と社長にお話しすると、
「おっ、それ面白そうですね」と反応する方もいらっしゃいます。
ただ、この後に、「担当者の〇〇さんに話しておいて下さい」という社長もいます。
これが問題を生むことになります。
何が問題かというと、トップが健康経営に対してひとごとになってしまうからです。
ISOとかハラスメント対策でもそうですが、トップの熱意や意気込みが感じられないと従業員は動きません。
たしかに仕組み化して制度を動かしていくのは従業員になるのですが、
トップが何のために健康経営に取り組むのか、ということを理解し発信しないと組織に浸透しません。
浸透しない場合、結局制度だけが形式的に存在することになるので、
制度をなんとか維持するために担当者だけの負担が増えてくるのです。
「また、社長が新しいものに飛びついた」
「余計な仕事が増えた」
担当者と話をしているとこのような愚痴を聞くことも少なくありません。
健康経営に限りませんが、何かを組織に導入する際には、
その目的を明確にし、トップ自らが関与していく姿勢が求められます。