社外講師に依頼しなくてもできるハラスメント防止教育
社労士&アンガーマネジメントファシリテーターの三谷です。
今日は、お互いさま意識、について。
いわゆるパワハラ防止法の施行が、6月1日に迫ってきました。
パワハラを含むハラスメント対策で私が最も大切だと考えていることがあります。
それは、「お互いさま意識の浸透」です。
マタニティハラスメントでは、出産育児などを行う従業員に対する嫌がらせですが、
この背景には、
「なんで子どもがいる従業員だけ優遇されるの?」
といった気持ちがあることも多いと聞きます。
しかしながら、介護の場面を考えると、
「もしかしたら自分も両親のことで休むことが出てくるかもしれない」と考えることができます。
お互いさまなんです。
お互いさま、と捉えると他人に対して心の余裕が生まれますし、
配慮もできるようになってくるでしょう。
また、育休や短時間勤務を行う従業員も、確かに権利ではありますが、
当たり前と思わない配慮も必要かと思います。
例えば、
育児休業で出勤できない間のために事前に引継ぎを丁寧に行う、
短時間勤務で働くときには効率的に業務を行えるように業務の見直しを行う、
など他の従業員に対する配慮は必要でしょう。
普段からの言動やコミュニケーションによって、
大きく印象も変わってきます。
ハラスメントは「する側」が悪いのは当たり前です。
しかし、「する側」は無意識で行っていることが多い。
そのため、気持ちがよい職場、ハラスメントがない職場を作るためには、
職場全体で「お互いさま意識」を醸成し、浸透させていくことが土台として必要なのです。