雇用確保措置は整っていますか。
メンタルヘルスの研修の中で、管理職にお伝えしていることがあります。
それは、「まずは、従業員を観察しましょう」ということ。
メンタルヘルスやラインケ(管理職によるケア)の話をすると、
管理職は過度に責任を課せられたように思われる方が多いです。
確かに、職場のメンタルヘルス対策のキーマンは間違いなく上司(管理職)です。
といっても、管理職が何をしたらいいのか明確でないことが多い。
なので、前述のとおり「観察」を勧めています。
観察を継続していると、いつもとは違った感覚をもつことがあるはずです。
例えば、「今日はあいさつの声が小さかったな」とか、
「最近少し文章の誤字脱字が増えてきたな」「最近遅刻多いなあ」など。
そして、その従業員の言動なりが業務上どんな影響を与えているか、
を冷静に分析します。
業務上悪影響を与えている場合には、本人に事実を伝えた上で、
本人の話をよく聞く必要があります。
聞き方については、傾聴をベースにした聞き方が必要ですが、
それはまたの機会で。
とにかく、上司は、部下を観察し、その言動が
業務上どのような影響を職場に与えているかを分析することが必要です。
これは、別にメンタルヘルス対策に限った話ではなく、
上司が部下を育成する際の基本的な姿勢でもあります。
そのため、メンタルヘルス対策というよりも、
通常の管理職業務の一環として取り組むと、管理職も少し気が楽になると思います。