社労士と経営者の関係について思うこと。
山口周さんの著書『ニュータイプの時代』を読みました。
同氏の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』は以前に読んでおりましたので、
内容はスッと入ってきました。
アートとサイエンスの融合。
オールドタイプからニュータイプの人間が「生き残る」時代。
一経営者として、そしてビジネスパーソンとして、
仕事の仕方や顧客サービスに対する姿勢についてとても考えさせられました。
特に、システムを全否定するのではなく、システムの中で無批判にならず、
自分の「真・善・美」に照らして組織をより良い方向に向けていく、という
姿勢はとても共感できました。
会社に置き換えてみると、批判的態度と「意見具申」することが大切。
でも、「逃げる」(=退職)することはもっと肯定されてもいい、という。
確かに、ブラックな企業で退職者が増えその会社が消えてなくなることは、
社会全体として「より良い」方向だと思います。
私の仕事は法律を扱う仕事です。
グレーゾーンが発生します。
「グレーゾーンだからOKですよね」という社長もいます。
違法でないからやってもいいのか。
本書でも、そのような会社がたどった例も挙げられていました。
法律のような外在的な規範だけに頼っていては道を誤るかもしれません。
内在的な規範をもつことの重要性が示されています。
そのために会社にとっては「共感できる理念」がとても重要になってくるのです。