採用難の時代。この時期こそ既存従業員の教育研修が効果的なわけ。
「プロ意識を植えつけてほしい」
先日、このような研修を依頼されました。
「プロ」とはどういうことでしょうか。
私が考える仕事のプロとは、
「専門性が高く、仕事のすすめ方の質が高い人」
専門性は、職種や業務ごとに経験と勉強によって個人ごとに身に付いていきます。
ただ、仕事は一人でするものではありません。
組織でするものです。
そのため、組織で成果を上げるためには、
仕事の進め方というもう一つの要素が大切になってきます。
例えば、ある会社で、
昨年までは売上成績がトップクラスで社内でも表彰されていた営業職員が、
今年から上司が変わったことで、成績が伸び悩んでいる、というケースがありました。
話を聴いてみると、昨年までは上司がその方のスタンドプレーも大目にみていた、
という事情がありました。
しかし、今回の上司はそのような行為をあまり認めず、
きちんと報連相ができる方を評価しているようです。
この事例はまさに、
仕事のすすめ方を人との関係性によって変えることの重要性を示しています。
いくら個人の能力(専門性)が高くても仕事の進め方次第では、
その能力が宝の持ち腐れになってしまいます。
では、質の高い仕事の進め方とはどういうものか。
基本は、報連相です。
そのため、私がご依頼いただいた研修で盛り込んだ内容は、「報連相」です。
組織としての成果がなかなかでていない、という悩みがありましたら、
「報連相ができているか」という切り口で一度見直してみるとよいでしょう。