サービス残業対策③
先日、ある会社で労働条件についての説明会を行いました。
この会社はお世辞にも労働環境が良いとは言えません。
しかし、社長は働きやすい職場を作ることの大切さに気付き、
少しづつですが改善を進めています。
そして、この説明会の目的は、
従業員の方に現状を理解してもらうこと、でした。
私の方からは、労働時間や残業の考え方、有休休暇等の話をしながら、
現状での不十分な点もあわせて客観的に伝えました。
その後、社長から今後の取り組みに関する話がありました。
結果として当初の目的は達成できたと思います。
30分の予定だった説明会が、質問が飛び交い、1時間を超えるものとなったことは、
社長と従業員の距離感が縮まった証だと思うからです。
実はこの会社は10数名くらいの会社です。
この規模の会社の社長がからよく聞くセリフが、
「みんなのことよく知ってるからうちは大丈夫」というものです。
しかしここに落とし穴があると感じています。
社長は従業員のことを把握しているつもりでも分かっていないことが多いです。
意外と不満がたまっていたりして、距離が開いていることもあるのです。
今回は、現状を理解していただく目的は達成できました。
同時に社長が従業員に直接語ったり、現状を第三者を通して積極的に開示したことで、
社長の本気さも従業員に伝わり、距離感が縮まったように感じました。
労使トラブルはちょっとしたボタンの掛け違いでおこることもあります。
社長の考えが分からずに不安を感じている従業員も中にはいます。
定期的に社長の考えや想いを伝えることが労使トラブル防止に効果的なのです。