コラム
持続血糖測定器 ~血糖値を点ではなく線で知る~
2020年5月28日
血糖コントロール状況を知る方法として、クリニック受診時に採血にて評価するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)があります。治療の目標として非常に有用ではありますが、同じHbA1cでも血糖値の変動は人それぞれ大きく異なります。
下記の図でお示しするAさんとBさんのHbA1cはともに7.5%ですが、血糖変動には違いがあります。
実生活の場である自宅や職場での血糖値の変動を評価する方法として、自己血糖測定をされている方もたくさんいらっしゃいます。実際に血糖値を測定してみると、HbA1cだけではわからなかった血糖の変動がよくわかります。しかし、指先での血糖測定は、少しの痛みを伴うという問題や、測定回数に制限がある(痛みやコストの問題などで)、という問題点もあります。
そこで、最近注目されているのが、「持続血糖測定器」です。
上記の図は、この持続血糖測定器により評価した血糖変動の推移の模式図です。このシステムを用いると、想定外の血糖変動や、睡眠時の血糖の推移など、ご自身の血糖値を完璧に把握することができます。
現在、ご利用いただける機種は下記の3つです。
それぞれ特徴がありますので、詳細はスタッフにお尋ねください。
私たちはこれらの新しい機器を患者さんに合わせて提案させていただき、また得られたデータで患者さん個々の血糖変動に合わせた最適な治療を提案していきたいと考えています。
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