アジア糖尿病学会に参加!
長かった冬も終わり、3月に入って急に春めいてきました。
年末からお正月にかけて増加してしまった体重を元に戻すために苦労されている方も多いのではないでしょうか。
最近、痩せる薬を出して欲しいという声をよく聞きます。
痩せるための薬というわけではありませんが、血糖コントロールのためのお薬で体重を低下させる薬があります。
「SGLT2阻害剤」というお薬です。
通常では、血糖値が170 mg/dlを超えないと尿中にブドウ糖(尿糖)は検出されません。
しかし、このSGLT2阻害剤は血糖値に関係なく1日に80g程度の尿糖を強制的に出します。
ブドウ糖は1gあたり4kcalですので、1日300 kcalくらいのカロリーを尿から捨ててくれることになります。つまり、血糖値を下げるとともに300 kcalくらいの食事制限をしたことと同じ効果が期待できるということになります。
上手に使えば血糖コントロール、体重コントロールの大きな武器になります。ただ、なかには食欲が増してしまう方がいらっしゃったり、膀胱炎を起こしてしまうなどの副作用が生じてしまうこともあります。キレイな花にもトゲがあります。数ある薬の効果や副作用を十分理解したうえで、治療薬の選択肢の1つにしても良いかもしれません。