【Vol.4】「頑張っても意味がない」と感じたら、ケアラーとしての第二段階

自分の意見、普段から言葉にして言えてますか?
言えてないかも、とか、うーん、と考え込んでしまった方は、是非この先も読んでいただきたいです。
自分の意見が無いわけではないですよね。でも、それを言葉にして誰かに伝えることができるか、と言うとまた別問題です。
それでも自分の意見を言えるか言えないかで、今悩んでいる問題の解決の糸口が見えてきますし、今後の生活への納得度も変わってきます。
目次
1.自分の意見を言えない、とは、どんな状態か
自分の意見、つまり「感情」「気分」「考え」などですね、これが全くない人っていないと思います。
- 好きか嫌いか
- 快か不快か
- 出来るか出来ないか
- 望むか、避けたいか
などはあるはずです。これが「自分の意見」の、いわば「種」です。
種はあるけど、誰かにはっきりと言葉・文章にして主張出来ないのが、「自分の意見が言えない」状態です。
2.自分の意見を言えないことで起きていること
自分の意見が言えない時、自分の中で何が起きているでしょうか。
①正しいか間違っているか、の評価
自分の中には必ず気分や感情、考えはあります。だからはっきりと文章で伝えなくても、イエスかノーの判定くらいは出来ます。
ただ、その判定が「正しいと言い切れないのでは」と考えて迷ってしまうと言えなくなります。
②説明できない
自分の意見を言ったとき、周りが理解や同意を示してくれるなら言いやすいです。
しかしそうとは限らない。反対されたり、疑問を持たれることはあり得ます。
その時「どうしてそう思うのか」と突っ込まれて、説明できる自信がない。そうすると意見は言いにくくなってしまいます。
③責任が取れない
自分の意見を表明して、それが集団の意思決定に大きく影響したとします。
その後の全体の活動にも影響します。そこから起きた事態・結果が想定外だったりネガティブなものになった時、責任を求められるのでは、と考えてしまう。
すると、自分の意見は飲み込んでしまいます。他者に合わせたほうが安心出来るからです。
他にもあるかもしれません。
それも含めて、自分の意見が言えない、とは、「自分の言葉で自分の考えをはっきりと説明することが出来ない状態」と言えるでしょう。
3.自分の意見を言うとはどういうこと?
では逆に、自分の意見を言う、とは、どういうことか、というと、これの逆になります。
『自分の言葉で自分を考えをはっきりと説明できること』です。
そしてこれが出来るようになるためには、
自分の感情・考え・気分と向き合い、受け入れる(=自己受容)
それらを自分の言葉で表現する(=言語化)
「なぜそう考えるのか」の背景も掘り下げる(=メタ認知)
が必要です。
自分の意見を言う、と聞くと、すごく簡単なはずなのになぜできないか、と悩んでいたかもしれません。
しかし実は言うほど簡単でも単純でもないのです。
ただし、常にこの3つが揃っていないと意見が言えないわけではないです。きっとあなたも、言えるときと言えないときと色々だな、と感じているでしょう。
言えるときはそのままでいいです。どんどん言っていきましょう。
問題は言えない時、ですよね。何故言えないか。引っ掛かりや壁がある。
例えば自己受容出来ない、とか、背景を掘り下げることが出来ないから他人を説得できる自信が無くて口をつぐんでしまう、とか。
自分なりの「言えない理由」が見えてくれば、そこがスタートです。
4.自分の意見があると、「選択」が変わってくる
細かく書いてしまったので「なんか面倒くさいな……』と思われた方もいらっしゃると思います。
そうですね、簡単ではないかもしれません。でも取り組む価値は充分あります。
自分の意見がはっきりすると、毎日の「選択」が変わってくるからです。
自分の意見に沿って、AかBか選ぶ。それは「たまたま」でも「誰かに流されたから」でもありません。「自分がそうしたいと思ったから選んだ」選択肢です。
自分の意見は背景まで含めて言語化出来ていますから、「どうしてそっちを選んだの?」と聞かれても説明できます。聞いた相手もあなたを「そういう考えの持ち主なんだ」と理解します。
更に、選択が意図しない結果になっても「なぜそうなったか」を自分で理解できるので、次善策を思いつくことも可能です。次、同じような選択場面になったときの学習にもなるでしょう。
意図が明確な選択を続けることで、自分の周囲や環境や状況が、どんどん「自分の意見に沿ったもの」に集約されていきます。
自分の意見に沿った環境とは、「自分らしくあれる場所」です。
そういう環境にあれば、必要以上に緊張することも不安になり過ぎることも無く、本来の自分のパフォーマンスも発揮できます。
「私はこれでいいのだ」という、自己肯定感が生まれるのです。
5.選択をするために自分の意見を明確にしよう
生きていれば、悩みも問題も、乗り越えられるか分からない壁も現れます。
それらは、多少先延ばしすることは出来ても、自分らしいやり方で向き合うしかありません。
というより、自分らしい向き合い方でしか乗り越えることは出来ないのです。
私のクライエントさんが、自分らしく選択・行動出来ない状態を「他人の手綱にしがみついている気分」とおっしゃいました。まさにそんなイメージです。他人が乗る馬の手綱に必死でしがみついて、それで本当に自分が行きたい場所にたどり着けるでしょうか。
自分をん信じて、自分が満足できるいき方をするためには、自分らしい選択をする必要があります。
その為にはまず「自分の意見」を明確にするところから始めましょう。


