【Vol.3】努力が報われないと感じるケアラーへ

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:ケアラーの計測感をほどく

【Vol.3】努力が報われないと感じるケアラーへ

―家族の回復を自分の通知表にしてませんか?―

ケアラーの皆さん、こんにちは。
毎日ケアに仕事に本当にお疲れ様です。
これを書いているのは日曜日ですが、日曜日だからって「休み」じゃないですよね。
今日も、やらなきゃ、のタスクがたくさん頭に詰まっていることと思います。

昔「脳内メーカー」ってありましたよね。
あれに当てはめると、私たちの脳内ってこんな感じじゃないでしょうか。


【図】ケアラーの脳内


そしてこれは曜日関係ないです。
平日だからこうなるんじゃなくて、土日も朝も昼も夜もずっとこんな感じ。
何だったら夢の中までこうかもしれません。

ここまでケア一色な脳内だから、努力が報われるとしたらやはり「家族に変化があった時」になりますよね。

  • 生活リズムが朝型になって来た
  • 自発的に動いてくれることが増えた
  • 笑顔が増えた
  • 「○にたい」的発言が減った
  • 喧嘩が減った
  • 復職に関する発言が増えた



ほんの少しでもこうした変化があると「私も耐えて頑張った甲斐があった!」と思えます。

どうして、これらの変化が私たちにとってご褒美になるのでしょう。
それは無論、相手が元気になってくれることが私たち家族の共通の目標だからですよね。

でもこうした変化って、実は中々実感出来ない。

例えば「笑顔が増えた」とします。
こちらは嬉しくなるしほっとする。ずっと暗い顔ばかり見て来たから尚更です。
するとテンションが上がる。
もっと頑張れば更に回復するのでは、と考える。気合が入りますよね。
でも、想定した通りにはいかない。
また笑顔が消えて、前と同じ状態になったように見えるかもしれません。

そうなると、また私たちも元通りになります。

『頑張ってるつもりだけど、これって意味があることなのかな』


自分の行動に自信が持てなくなる。
私たちにとって自分に自信が持てなくなるとは、ただやる気が無くなる、というだけではありません。
自信が持てないまま、センシティブな状態の家族と接するのは、素手で爆弾に触るようなものです。恐怖と不安がとても強くなる。
コミュニケーションが難しくなり、余計相手が何を考えているのか分からなくなります。
それは、相手の状態がつかめなくなるということ。
より一層「自分は何をすればいいのか」が分からなくなり、不安が増していきます。

ずっと頑張ってきて、ある程度「これでいいんだ」が見えて来たはずなのに、また積木が崩されたような心境になる。
一番最初の時とはまた違う意味で途方に暮れてしまうでしょう。

ここで一度考えてみたいのは、「私たちケアラーの毎日の努力」と、「病気の家族の症状回復」の関係です。

私たちは家族に元気になってもらいたくて、あれこれ頑張っている、と思っている。それがさっきの脳内メーカーです。
でも実際は、私たちが24時間不眠不休で立ち働いたとしても、家族の病気が連動して良くなるわけではありません。

やったことの「実感」と、目の前の「現実」が連動しない。
だから私たちは時々

『頑張ってるつもりだけど、これって意味があることなのかな』


に戻って、足元が不安定になってしまう。

私たちが頑張ることは絶対に意味があります。それは100人が100人そう答えてくれます。
じゃあ、何をご褒美に頑張ればいいのでしょうか。

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西岡惠美子
専門家

西岡惠美子(カウンセラー)

惠然庵(けいぜんあん)

◆うつ病患者家族支援…うつになった家族を支えるご家族を支えます(家族側のカウンセリング・コーチング)◆自分軸構築コーチング…充実した人生の土台となる「自分軸」の構築をお手伝いします

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