【Vol.1】毎日はちゃんと回っているはずなのに、不安が消えない

テーマ:ケアラーの計測感をほどく

【Vol.1】毎日はちゃんと回っているはずなのに、不安が消えない

本日から6回に分けて、
「頑張ってるのにどんどん不安ばかりが募っていく」
そんなケアラーの閉塞感について考えていきたいと思います。

どんな明日にしたいか、が分かっているから頑張っているはずなのに、
それがどんどん遠ざかっていく気がする。
頑張った先に「欲しい未来」が無いような気がしてきた。

そんな、方向性や動機づけが失われてしまっている仲間に届きますように。



私たちケアラーの毎日は、有体に言えば「頑張ってる」毎日です。
家事も、仕事も、家族のケアは当然、お金の管理、周囲からの目、果ては自分の身なりまで含めて隅から隅まで気を配り続ける。

たとえば夫がうつになったころの私はこんな感じでした。

6:00 起床
→朝食作り、お弁当作り(自分+夫のお昼)
8:00 家を出る
9:00~仕事
18:00 終業
19:00 最寄り駅着→買い物(夕食+翌日のお弁当分)
→帰宅。着替えだけして夕食作り
→食事、入浴、後なんか色々(洗濯とかアイロンがけとか)


こうして見ると、多分大抵の奥さんってこんな感じかなって気がします。
だから別に頑張ってるって意識は無かった。
でもちょいちょい間に「対夫時間」が挟まってくる。
これが結構メンタル削られました。

なぜなら鬱発症直後ってめちゃくちゃ症状重いんですよね。その重さが言葉になって飛んでくる。
うちの場合、私への攻撃はほぼなかったです。ただ「自分は要らない存在だ」系の発言は二日に1度は聞いてた気がします。
こっちも免疫無いので慌てる、でも我慢する、それが出来なくなって爆発する。
喧嘩になる。
ここでルーティンが壊れる。ルーティンをこなすエネルギーがなくなるからです。
なのに、この生活をやめない。同じことを延々と繰り返してました。

なぜでしょう。
怖いから、だったと思います。

何が怖いのか?
このやり方を崩すことで「なって欲しくない未来」が訪れてしまわないか、という恐怖です。

よく「心配事の9割は起こらない」って言いますよね。
多分真実です。
でも残りの1割が怖い。
「1割なのに怖いの?」と、人に相談したら言われそうだけど、1割だって多いんですよね。だから怖い。その1割を回避するために、常に頑張り続けるんです。

実際にはその1割は起きない。
でもね、その1割、「放っておいても起きない1割」って思えないんですよね。

「私が四方八方隅から隅まで配慮しつくしたから、その1割が起きていないんだ」

というのが、私たちケアラーの本音です。
放っておいたら起きてたんじゃないの?って思ってる。
だから、もし「大丈夫」な毎日がどれだけ続いても、頑張るのをやめられないんですよね。

頑張らない、楽観視する、適度に力を抜いて休む。
そんなアドバイスも、端から自分とは無縁に見えてしまいます。

だから今日も、今も、誰よりも頑張ってる。
頑張ることが板につき過ぎて、頑張ってることにも気づかないくらいに。

多分当時の私は、考える暇がないのと同時に、考えることが怖かったのだと思います。

あなたはどうですか?
あなたがどんなに疲れていても頑張ることをやめられないとしたら。
その生活の裏に、あなたのどんな心が隠れていると思いますか?



次回は「未来への努力が辛い時、ケアラーの中で何が起きているか」についてお話します。

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Mybestpro Members

西岡惠美子
専門家

西岡惠美子(カウンセラー)

惠然庵(けいぜんあん)

◆うつ病患者家族支援…うつになった家族を支えるご家族を支えます(家族側のカウンセリング・コーチング)◆自分軸構築コーチング…充実した人生の土台となる「自分軸」の構築をお手伝いします

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