【Vol.2】未来への努力が辛い時、ケアラーの中で何が起きているか

テーマ:ケアラーの計測感をほどく

【Vol.2】未来への努力が辛い時、ケアラーの中で何が起きているか

前回、今のしんどいケア生活を、しんどいと思いつつも変えることが出来ず繰り返してしまうのは、「なって欲しくない未来を回避するため」とお話ししました。

【Vol.1】毎日はちゃんと回っているはずなのに、不安が消えない
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「心配事の9割は起こらない」と言われても、残りの1割が怖い。
だから1割を現実にしないためにがむしゃらに頑張る。疲れても、しんどくても、泣きたくても耐える。

その結果1割の不安が実現しなくても「私が死に物狂いで頑張ったからだ」という認識が残る。
するとそれが私たちの「成功体験」になってしまいます。

また不安が頭をよぎった時、「前と同じように私が全部カバーすれば大丈夫!」という自信に後押しされて、同じことを繰り返すでしょう。

不安なことは、現実になって欲しくないですよね。
ベストセラーや学論に後押しされたと言っても、やっぱり不安は不安。確実に回避できるならそうしたいです。
それ自体は人の本能として当たり前。

当たり前の心境に従って「当たり前のこと」をしているだけなのに、どうしてこんなに苦しんだろう、辛いんだろう、泣きたくなるんだろう……。

って、思いませんか。
私はそうでした。
自分に出来ることを精一杯やっている、から、事態が良化したり、自分への評価が高まったっていいはずなのに、そうならない矛盾。
でもやっぱり「1割の不安」が怖いから、やらないわけにはいかない。
そしてやればやるほど辛さと、さらに別の不安が募っていく。

「本当にこれでいいんだろうか」

でもそう感じた時、私はこの不安は無視しました。
なぜなら、自分自身のことだからです。
当時の私にとって一番大事なことは「家族(夫)が安定し、いずれ元気になること」でした。自分自身のことはその後でどうとでもなると思ってた。
だから不安を押しのけた。

ですが今思うと、この時の不安は、自分自身へのいたわりや気遣いという「不安」ではなかったのです。

『あんた(私)、無意識に避けているものがあるんだよ。それを見落としたまま、手持ちのピースだけでどうにかしようとしてるんだよ。でもそれじゃ駄目かもしれないって気づき始めてるんじゃないの? だから不安なんだよ』

という心の声だったのです。
心の声は、私自身の「回避」へのアラートだった。

ここでいう回避とは、「不安な未来を実現させないため」という回避ではありません。
自分の苦手・不得手・トラウマと向き合わない、という「回避」です。

何を回避するかは、人それぞれ違います。

お金だったり、健康だったり、親だったり、人間関係だったり、法律だったり、もしかしたらケアしている相手(家族)だったりします。

私の場合は「他人に頼る」でした。
これを完全に、1ミリも思考に入れずに「夫を支える計画」を立ててました。
それに対するアラートだったのだろうと、あとになって気づきました。


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西岡惠美子
専門家

西岡惠美子(カウンセラー)

惠然庵(けいぜんあん)

◆うつ病患者家族支援…うつになった家族を支えるご家族を支えます(家族側のカウンセリング・コーチング)◆自分軸構築コーチング…充実した人生の土台となる「自分軸」の構築をお手伝いします

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