エンターテイメント事業の新たな可能性|モデル芸能事務所DRISAKUから舞台公演「真夜中の人形館」へ

松本尚典

松本尚典

テーマ:人材育成 AI


エンターテイメント事業との出会い


私がエンターテイメント事業と本格的に関わることになった原点は、2004年、ニューヨークのウォール街で金融系経営コンサルタントとして活動していた時期にさかのぼります。

当時、私はクライアント企業の一つであった、ブロードウェイの伝統的なミュージカル関連企業の経営再建をお引き受けし、同社の社外取締役として、約2年間、経営再建の現場に深く関与しました。

金融、企業再生、経営戦略を専門としていた私にとって、エンターテイメントの世界は、それまで決して身近な領域ではありませんでした。しかし、世界の舞台芸術の中心地であるブロードウェイには、世界中から夢を追うダンサー、俳優、演出家、プロデューサー、投資家が集まってきます。

その現場で私は、多くの才能ある表現者と出会いました。また、日本を含む世界各国の芸能・舞台・音楽関連企業の経営者とも親交を深めることになりました。

華やかな舞台の裏側には、極めて厳しいビジネスの現実があります。劇場の稼働率、出演者の契約、スポンサーの獲得、チケット販売、ファンコミュニティの形成、ブランド価値の維持、そして資金繰り。エンターテイメントは感性の産業であると同時に、非常に高度な経営判断を必要とする産業でもあります。

この経験を通じて、私は、エンターテイメント事業とは単なる娯楽産業ではなく、人材、資本、ブランド、ファン、地域、文化を結びつける総合的な経営領域であることを学びました。

これが、私とエンターテイメント事業との最初の出会いでした。

URVグローバルグループでモデル芸能プロダクションを立ち上げる


2007年、リーマンショックの前年という不穏な時期に、私はウォール街から離れ、アメリカから日本へ活動の本拠を移しました。

その後、リーマンショック、東日本大震災など、日本経済に大きな影響を与える出来事が続きました。私は日本の大企業の役員として経営に携わりながら、同時に独立の準備を進め、副業として取り組んでいた飲食事業の総仕上げにも取り組みました。

2015年にURVグローバルグループを創業し、2017年には飲食事業会社をM&Aにより売却しました。その後、他社の取締役をすべて退任し、URVグローバルグループの最高経営責任者として、自らの旗を掲げることになりました。

そこから、日本国内だけでなく、海外も含め、複数の会社と事業を立ち上げていきました。

そして、2019年末に中国・武漢で発生した新型コロナウイルス感染症は、日本社会にも大きな影響を及ぼしました。2020年以降、日本でも緊急事態宣言が繰り返され、飲食、観光、イベント、舞台、音楽、芸能といったリアルの場に依存する産業は、大きな打撃を受けました。

特にエンターテイメント業界では、舞台公演が相次いで中止され、出演場所を失った実力あるエンターテイナーが仕事を失いました。私は、その状況を目の当たりにしながら、ここに新しい事業機会があると考えました。

順風のときには、実力があり、人気もあり、出演依頼が絶えない人材と接点を持つことは容易ではありません。しかし、逆風の時代だからこそ、本当に力のある人材と出会い、共に事業を創ることができる。

その判断から立ち上げたのが、企業の広告・PR・販売促進にモデルや芸能人をマッチングすることを主たる事業とする、モデル芸能事務所DRISAKUでした。

URVグローバルグループ モデル芸能プロダクションDRISAKU

https://urv-group.com/drisaku/


「夢を追え!成功を掴み取れ!」というメッセージを込めて立ち上げたモデル芸能事務所DRISAKUは、単なる芸能プロダクションではありません。

中小企業の広告、販促、Webコンテンツ、SNS発信、ブランドづくりに、舞台やダンス、モデル活動で実績を持つ女性芸能人の力を結びつける事業です。

企業側にとっては、商品やサービスに人の魅力を加えることができます。出演者側にとっては、舞台が止まり、出演機会が減る中でも、自らの表現力やファンとのつながりを活かして仕事を得ることができます。

企業の成長と、出演者のキャリア形成を同時に実現する。これが、DRISAKUを立ち上げた根本的な考え方でした。

舞台事業への進出と、DRISAKU Dolls Collection 「真夜中の人形館」


DRISAKUに所属・参画するモデルの一人に、月代彩佳さんがいました。

月代彩佳さんは、演劇やダンスの舞台に出演しながら、振付師としても活動領域を広げてきた表現者です。すでに多くのファンを持ち、舞台人としての実力に加え、企業広告モデルとしても高い適性を持っていました。

そのため、私は企業広告やPR案件において、月代さんにさまざまなモデル業務を依頼してきました。

月代彩佳DRISAKUモデルページはこちらをご覧ください

https://urv-group.com/drisaku/model/tsukishiroayaka/


そのような活動を続ける中で、私自身も月代さんの舞台を観に行くようになりました。

舞台上での表現力、身体の使い方、演技とダンスを融合させる技術、そして独自の世界観。これらを目にするうちに、私は月代さんの表現者としての可能性に強く惹かれるようになりました。

そして、彼女が長年思い描いてきた構想を、URVグローバルグループのエンターテイメント事業として一緒に舞台の形にしよう、という話になりました。

こうして立ち上がったのが、URVグローバルグループの舞台公演企画、DRISAKU Dolls Collectionです。

その第1回公演として企画したのが、月代彩佳さんが総合演出・振付を務めるダンスアクトショー「真夜中の人形館」でした。

真夜中の人形館 実績ページはこちら

https://urv-group.com/works/161/


この公演は、単にダンスを披露する舞台ではありません。

人形館を舞台に、さまざまな“ココロ”を持った人形たちが踊り出すという世界観のもと、ダンス、演技、衣装、照明、音楽、会場空間が一体となる舞台作品です。

そして、私にとっては、モデル芸能事務所DRISAKUを、広告モデルのマッチング事業から、舞台公演、IP開発、人材育成、ファンコミュニティ形成へと発展させるための重要な一歩でもありました。

第1回公演を終えて


2026年8月11日、東京・錦糸町のシルクロードカフェにて、DRISAKU Dolls Collection 第一回公演「真夜中の人形館」を開催いたしました。

開催日は、お盆休みに入り、東京から人が少なくなりやすい時期でした。また、チケット価格は税込8,800円という、初回公演としては決して安くない価格設定でした。

それでも結果として、第一部、第二部ともに満席となり、多くのお客様にご来場いただくことができました。

この結果は、私にとって非常に大きな学びとなりました。

舞台公演事業、とりわけ出演者の個性や魅力に支えられる小規模公演は、一般的な広告宣伝だけで集客できるものではありません。重要なのは、出演者一人ひとりが持つファンとの関係性であり、いわゆる「推しエコノミー」の力です。

お客様は、単に舞台を見るためだけに来場されるのではありません。応援したい出演者がいる。その人の成長を見届けたい。その人が表現する世界を共有したい。その思いが、チケット購入という行動につながります。

今回の公演では、チケット購入時に、お客様が応援する出演者を入力できる仕組みを設け、その情報をもとに出演者へのコミッションバックを行う報酬体系を設定しました。

これは、出演者を単なる集客の手段として扱うのではなく、出演者自身の努力、発信、ファンとの関係性を正当に評価するための仕組みです。

今回出演してくださった8名の出演者は、いずれも高い実力と表現力を持ち、月代彩佳さんを中心に素晴らしいチームワークを見せてくれました。その8名の力によって、2回公演を満席にする成果を生み出すことができました。

この意味で、「真夜中の人形館」は、舞台公演としての成功にとどまらず、URVグローバルグループが目指す人材育成型エンターテイメント事業の有効性を実証する機会となりました。

公演終了後には、設定したハッシュタグを通じて、熱心なお客様から多くの感想が寄せられました。その内容はいずれも好意的で、次回公演を期待する声も多く見られました。

また、公演後に開催した出演者との打ち上げにおいても、各出演者に寄せられた感想は非常に温かいものでした。お客様にも出演者にも高い満足を残すことができた企画であったと、私は総括しています。

もちろん、初回公演である以上、課題もあります。

出演者の育成体制、制作体制、チケット販売の仕組み、会場選定、投資回収、物販や映像展開、SNS運用、企業協賛の獲得など、今後さらに磨き込むべき点は多くあります。

しかし、経営において最も重要なことは、机上の計画だけで終わらせないことです。小さく始め、実際に市場に出し、お客様の反応を確認し、数字と現場の声をもとに次の改善へ進むことです。

今回の「真夜中の人形館」は、まさにその第一歩でした。

モデル芸能事務所から、公演事業へ。
広告モデルのマッチングから、出演者のキャリアデザインへ。
単発の出演機会から、ファンとともに成長するエンターテイメントIPへ。

URVグローバルグループのエンターテイメント事業は、この公演を通じて大きく前進しました。

現在、私は次の企画に向けて、月代彩佳さんと協議を開始しています。

私は、出演者を消費する興行ビジネスではなく、出演者を育て、ファンを育て、事業を育てるエンターテイメント経営を実現したいと考えています。

中小企業経営においても、これは同じです。
人を単なる労働力として見るのか。
それとも、未来の価値を生み出す資産として育てるのか。

この違いが、事業の持続的成長を分けます。

エンターテイメント事業は、そのことを極めて鮮明に教えてくれる領域です。

URVグローバルグループ エンターテイメント事業
https://urv-group.com/services/entertainment/

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松本尚典
専門家

松本尚典(経営コンサルタント)

URVグローバルグループ 

経営者の弱みを補強して売上を伸ばし、強みをさらに伸ばして新規事業を立ち上げるなど、相談者一人一人の個性を大切にしたコンサルティングで中小企業を成長させる。副業から始めて、独立で成功したい人も相談可能。

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