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松本尚典

年商5億円の壁を突破したい社長のための経営コンサルタント

松本尚典(まつもとよしのり) / 経営コンサルタント

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コラム

日経平均株価最高値更新に対する、個人的な想いを綴ります

2024年2月25日

テーマ:株価 最高 値

コラムカテゴリ:ビジネス



1、日経平均最高値更新!


2024年2月22日。
日本にとって、とても喜ばしい、待ちに待った瞬間が訪れました。
1989年につけた日経平均株価の最高値38,915円を抜き、終値が39,098円で引けたのです。

これは、34年間の「失われた日本」を抜け出し、新たな領域に日本経済が入ったことを意味します。34年前の最高値は、「バブル」の泡によって演出された値段ですが、今回の最高値更新は、実態経済の強さが評価された結果であり、外国人投資家も更に日本への投資を進め始めています。

2、1989年の僕


想えば、1989年、日経平均最高値をつけたとき、僕は大学4年生でした。銀行への就職が決まっていた僕は、銀行の人事部からの指示で、その年の10月の宅建の合格を目指して勉強をしていました。この年の宅建試験は、空前の不動産ブームの中で、史上最高の受験者数となり、宅建が最も難しかった年でしたが、僕は1発で合格しました。

そんなとき、日経平均も上昇を続けていましたが、その狂乱的な状態の中でも、冷静な人たちは、ブラックマンデー以降、
「これは、何かヤバイことが起きるかもしれない」
という嫌な感じを、経済に対して受けていました。

34年前、日本経済はバブル経済の最頂点にあり、人口ピラミッドも最も生産性の高い状態で推移しており、世界からジャパン・アズ・ナンバーワンと称される経済大国の位置にありました。

しかし、米国が、対日本の巨額な貿易赤字に対する猛烈なパッシングを行っており、膨れ上がったインフレは、既に実態が伴わない空疎なむなしさが、既に多くの賢明な人によって予感されていました。そして、僕もまた、宅建を受けながら、保有していた株式の売り抜けを静かに進めていたのを覚えています。

「非常に難しい時代に、銀行に入る」
そんな怪しい胸騒ぎを覚えながら、僕は、この日経平均株価の狂乱を眺め、そして当時は学生の身分では不相応な金額まで上昇した株式資産の整理を進めていました。

3、そして、あれから34年


それから34年。この年に、新卒として銀行に就職した僕をはじめとする、日本人は、「失われた」と称されるデフレ時代を生きてきました。

2024年
1989年に記録した株価の最高値を、今回、日本経済は更新したわけですが、その今の日本には、一切、高揚感はみられません。

日経平均株価が読み込んでいる株式を発行する企業は、今や、そのほとんどがグローバル企業となり、1980年代のように、日本企業が日本国内で生産した商品を海外へ輸出している構造にはありません。

日本発の大企業が、海外で現地生産を行い、海外マーケットで、売上のほとんどをあげている構造にあって、それらのグローバル企業が外国人投資家から高い評価を受けているのが、現在の日本の株高の構造です。

一方で、コロナ禍が終わった後の中小零細企業の倒産率は、23年には非常に高くなり、しかも、日本の地方エリアでは、シャッターが昼間でも閉じた商店街が軒並み目立つ状態にあります。

このような状態は、日本社会が、1980年代以前の「一億総中流社会」とは全く異質の、格差社会に突入していることを示しています。

日経平均株価の最高値更新のニュースを、高揚感ではなく、むしろ取り残された感覚で聞いた方々が、多かったのではないでしょうか?

それが、あれから34年たった、日本の姿です。

4、今後の日経平均株価


このような多くの日本人の想いとは別に、日経平均株価は、今後、外国人投資家の買いの余力や、東京証券取引所のプライム市場改革によって、まだ上昇の余地があると思います。

しかし、これは一層のインフレの進行を意味し、生産性をあげて賃金が上昇する高所得層と、AI社会の進展の中で、「おいてきぼり」を食らう、非正規の不安定な所得層との間に、一層の格差を広げることを意味しています。

日本が、基本的には資本主義社会である以上、この現実を、僕たちは直視してゆかねばなりません。

そして、僕たち経営者は、自らが、勝ち組の高所得層に入り、そこに居続けることができる戦略を立案して、実行に移し続けることが求められるでしょう。

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