払ってしまった後に取り戻せるか|恐喝・強迫を理由とする返還
※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。
ソープランドで指名を重ねていた女性キャストから、ある日突然「妊娠した」と連絡を受けた依頼者様がいらっしゃいました。300万円という高額な請求を前に、どう対応すべきか悩まれた末に当事務所へご相談いただき、最終的に大幅な減額で解決に至った事例をご紹介します。
ご相談の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ご相談者 | Dさん(30代男性・自営業) |
| 相手方 | ソープランド勤務の女性(20代) |
| トラブルの内容 | 妊娠の報告、中絶費用および慰謝料の請求 |
| 当初の請求額 | 300万円 |
| 解決までの期間 | 約3週間 |
ご相談までの経緯
Dさんは特定のソープランド店に頻繁に通い、気に入った女性キャスト(相手方)を毎回指名していました。店外で会うこともあるほど親しい関係にはなっていましたが、Dさんとしては交際しているという認識はなく、あくまで店と客の関係と捉えていました。
ある日、相手方からLINEで妊娠検査薬の画像が送られてきました。「あなたの子を妊娠した。仕事も辞めなければならなくなるので、生活費や慰謝料として300万円を払ってほしい。応じてもらえないなら店や親に話す」という内容でした。
Dさんは避妊をしていたつもりでしたが、一度だけ飲酒により記憶が曖昧な状態で行為に及んだことがあり、関係を強く否定できずにいました。とはいえ300万円という金額は高額であり、相手方が他の客とも関係を持っている可能性もあることから、対応に悩み当事務所へご相談いただきました。
弁護士の対応と交渉の経緯
ご依頼後、まず相手方に対し、今後の連絡はすべて弁護士を通すよう伝え、Dさんへの直接の連絡を止めました。これにより、Dさんが自宅や職場を明かされることへの不安を抱えたまま対応せざるを得ない状況を防ぐことができました。
次に、妊娠の事実や父性について、次の点を整理して交渉に臨みました。
・市販の検査薬の画像のみでは妊娠の事実を確認できないため、医療機関の診断書等の提出を求めたこと
・相手方が風俗店に勤務している以上、他の男性との接触の可能性も否定できず、現時点でDさんの子と断定できないこと
こうした整理をもとに、仮に出産に至る場合は、生まれた後にDNA鑑定を行い、親子関係が確認された段階で養育費等を検討するという方針で相手方の理解を得ました。
その後、相手方から中絶を選択する旨の連絡があり、請求内容は「中絶手術費用」と「休業に伴う補償」に変わりました。これに対しては、以下の点を伝えて交渉を続けました。
・両者は交際関係になく、婚約関係にもないため、婚約破棄を理由とする慰謝料は想定しにくいこと
・双方の合意に基づく関係であり、費用負担をDさんのみが一方的に負うものではないこと
交渉の結果、最終的に「手術費用の一部および見舞金」として名目を限定し、総額20万円を支払うことで合意に至りました。
解決結果と対応のポイント
・当初の請求額300万円から、解決額20万円まで減額
・解決までの期間は約3週間
・今後一切の請求を行わないこと(清算条項)、および内容を口外しないこと(守秘義務)を合意書に明記
担当弁護士のコメント:
風俗店等での関係にある女性から妊娠の報告を受けることは、男性にとって精神的な負担が大きいトラブルです。「自分の子かもしれない」という気持ちから、求められるまま高額な金銭を支払ってしまうケースも見られますが、その場で対応してしまうと、後になって追加の請求を受けるなど、対応が長引く可能性もあります。
大切なのは、「実際に妊娠しているか(診断書の有無)」「いつ妊娠したのか(週数の確認)」「自分の子である可能性がどの程度あるか」を一つひとつ確認していくことです。弁護士が窓口となることで、事実関係を整理しながら、妥当な範囲での解決を目指すことができます。
同種のご相談をお考えの方へ
相手方から店や職場に伝えると言われている、高額な慰謝料を請求されているといった状況にある方は、お一人で判断される前に、まずは弁護士にご相談ください。状況を整理したうえで、対応の方針をご提案いたします。
風俗店での妊娠トラブルの対処法については「風俗嬢を妊娠させた客は必見!今すぐすべき3つの対処法と注意点」でも解説していますので、あわせてご覧ください。


