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コラム

地銀の収益物件への最近の融資事情

2021年5月22日

テーマ:不動産投資

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 収益不動産不動産担保ローン

徳島にある各地銀の担当者が来店してくれた際には収益物件への融資状況を定期的にうかがってます。
金融機関によって多少の違いはありますが、今年になってさらに融資条件が厳しくなっている印象です。
かぼちゃの馬車や3タメ業者など不動産投資へのマイナスイメージ、さらにコロナ融資などの影響もあると思われます。



融資の状況は、

金融機関によりまちまちなのもありますが以下のような感じです

・会社員で個人で新規に不動産投資を始めたいというお客さんはほとんどの銀行でダメ。

・四国以外の投資家の方でも現地法人を立ち上げて法人で物件を購入するという方法で融資を受けている事例も昨年までは多くあったが今はこれもほとんどダメ。

・自己資金については物件購入価格に対する2割か3割入れてくださいというのが多く、以前みたいにフルローンなどはほぼ無理。

・木造、鉄骨、RC造それぞれ減価償却年数-築年数の残りの年数以内しか返済期間はのびません。これは以前より変わりませんがより厳しくなっている印象です。
 

わりと積極的な金融機関も一部あります。

以上のように状況は悪いのですが一部の金融機関は条件次第で融資してくれます。
具体的には以前から事業法人ですでに不動産投資を行っている方は比較的大丈夫です。
四国外の方でも今年に入って数件融資OKになってます。
また、地元の投資家の方も自己資金の豊富な属性の良い方で以前から不動産投資を行っている方は問題なさそうです。
私の知る限り1棟物の物件の融資の取り扱いができるのはその金融機関のみになります。
また、自己資金が豊富な方や、本業の業績の良い法人のお客様などは上記の限りではなく、有利な条件も交渉できる場合もあります。

今後どのような状況になるかはわかりませんが、良い物件が出てすぐに買い付けできるようにするには、自己資金を作っておくことに限ります。
金融機関も状況次第で融資の姿勢も変わります。
今は焦らずに自己資金をためて自分自身の信用力を高めるなど準備をしておくのにはいい時期かもしれませんね。

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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