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戦国武将に学ぶ健康法 

谷津吉美

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テーマ:東洋医学の知恵袋




 先月号では、庶民の味方、漢方医「曲直瀬道三」のお話をいたしまいた。今月号からはいよいよ戦国武将の健康法です。昨年末テレ朝の番組で放映された「戦国大名総選挙」で見事一番を取りました織田信長より話が始まります。

織田信長 
激しく厳しい性格で、気が短いが50歳までは超健康体。母の愛情不足が生んだ変わり者の性格は、誉めてもらいたい症候群と、負けず嫌いの性分。許せない相手を完膚無きまで叩きのめす、とても怖いタイプ。身長170㎝、体重65kg。(薬剤師鈴木の勝手な解釈)

 漢方相談を行う時、その方の生い立ちがとても参考になります。性格は遺伝もありますが育ちに影響されると思うのです。それはさておき、信長に漢方薬を出すなら「柴胡桂枝乾姜湯」でしょうか。性格が少し穏やかになるかもしれません。私も大好きな漢方薬です。家臣は明智光秀。NHK大河ドラマの「麒麟がくる」の主人公です。因みに光秀の健康法は、‘ちまき‘とサウナと言われていますが、信長の健康法は?それは、足を鍛える事でした。この事は、徳川家康公でも同じでした。

足を鍛える健康法
険しい岐阜城(稲葉山城)を90分往復を9年間よく歩きました。また安土城(ビル10階)を上り下りで足を鍛えていたそうです。その時に履いていた草履は、足半(あしなか)と言って草履の後半分を切り取ったようなもので、これを履くと重心がつま先にかかります。50歳を超えると、踵が重心となり、浮き指が肩こり、腰痛のもととなります。太腿筋肉量の要介護危険ラインは10g/Kgwと言われています。特に男性は足から老化が始まります。めんどくさがらずにできるだけ歩きましょう。

家の中でもできる足を鍛える健康法
① トイレで座り立ち2回、大股歩きや腿上げ
② 足半(あしなか)を使う。
③ 足先タオル引き寄せ運動2分、1日2回行う。(お店にてお伝えいたします。)

心を鍛える健康法
 切れやすい信長を反面教師として教わる健康法です。攻撃的でせっかちなタイプは、血小板に角が生えてくるそうです。その結果血液はドロドロ状態になり、血栓が出来て心臓病や脳梗塞のもととなるそうです。イライラしたら深呼吸。理性が介入する6秒間を数えて落ち着かせましょう。

・・・次回は豊臣秀吉です。

東邦大学客員講師・薬剤師 鈴木寛彦

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

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