【スーパーマーケット会議改革】 報告だけの「店長会議」を廃止し、利益を生む「未来戦略会議」へ変える方法
スーパーマーケットの売上改善・利益改善は、完璧な計画よりも小さな即行動から始まります。
仕事ができる店長・チーフに共通する「まず動く」「修正しながら進める」その実践力を解説します。
目次
仕事ができる人に共通するのは「まず動く力」である
仕事ができる人は、最初から完璧な答えを持っている人ではありません。
むしろ、成果を出す人ほど、まず小さく動きます。
・売場を少し変えてみる。
・POPの言葉を一つ変えてみる。
・平台の位置を少し前に出してみる。
・欠品しやすい商品の補充時間を確認してみる。
・売れ筋商品のフェイスを一段増やしてみる。
このような小さな行動をすぐに起こせる人が、現場では成果を出していきます。
スーパーマーケットの仕事は、机の上だけで答えが出る仕事ではありません。
お客様の反応、
売場の動き、
商品の売れ方、
作業の流れを見ながら、
現場で修正していく仕事です。
だからこそ、仕事ができる人は「考えてから動く」のではなく、
動きながら考え、動きながら修正するのです。
「完璧に準備してから動く」は、現場では遅すぎる
多くの店舗で見られるのが、考える時間ばかり長くなり、実行が遅れるケースです。
「もう少しデータを見てから」
「もう少し計画を固めてから」
「人員が揃ってから」
「売場が落ち着いてから」
このように言っている間に、
競合店は動いています。
お客様の購買行動も変わっています。
季節商品は売り時を過ぎていきます。
特にスーパーマーケットでは、タイミングが非常に重要です。
青果の旬、
鮮魚の入荷、
精肉の特売、
惣菜の出来立て、
日配品の賞味期限、
菓子や加工食品の季節需要。
これらは、待ってくれません。
完璧な準備を待っているうちに、売れるチャンスを逃してしまうのです。
評価されるのは「何を考えたか」ではなく「何を動かしたか」
店長やチーフの評価は、考えた量だけで決まるものではありません。
最終的に評価されるのは、現場をどう動かしたかです。
✓売場が変わったか。
✓売上が動いたか。
✓粗利益が改善したか。
✓ロスが減ったか。
✓欠品が減ったか。
✓作業時間が短くなったか。
✓パート社員の動きが良くなったか。
現場では、結果につながる行動が求められます。
もちろん、考えることは重要です。
しかし、
考えるだけで売場は変わりません。
会議で良い意見が出ても、実行されなければ成果にはなりません。
仕事ができる人は、会議の後にすぐ一つ動かします。
翌日ではなく、当日中に小さく試します。
このスピードの差が、数週間後、数カ月後には大きな成果の差になります。
スーパーマーケットの売場改善は「小さな実験」の積み重ねであ
売場改善というと、大きな改装や大掛かりなレイアウト変更をイメージする人がいます。
しかし、
実際の現場改善は、小さな実験の積み重ねです。
例えば、
青果売場でトマトの売れ行きが鈍いとします。
その時に、すぐできることはたくさんあります。
・商品の位置を変える
・価格表示を見やすくする
・試食を実施する
・POPで食べ方を提案する
・関連商品としてモッツァレラチーズやドレッシングを近くに置く
・夕方の補充タイミングを見直す
・売れ筋のSKUのフェイスを増やす
これらは、すぐに試せる改善です。
大切なのは、一度で正解を出そうとしないことです。
・やってみて、お客様の反応を見る。
・POSデータを見る。
・売場の立寄り率を見る。
・売れなければ、すぐに修正する。
この繰り返しが、現場の改善力を高めます。
仕事ができる店長・チーフは、D-CAPで動いている
私は、現場改善ではPDCAよりも、D-CAPの発想が重要だと考えています。
D-CAPとは、
Do(まず実行)→ Check(確認)→ Action(修正)→ Plan(次の計画)
という考え方です。
従来のPDCAでは、計画に時間がかかりすぎることがあります。
しかし、
現場ではスピードが成果を左右します。
・まずやってみる。
・数字を見る。
・お客様の反応を見る。
・問題があれば修正する。
・次の打ち手を決める。
この流れを早く回せる店長・チーフほど、売場を変える力があります。
特に中小スーパーマーケットでは、大手のように大きな予算や人員を使えないことが多いはずです。
だからこそ、小さく動いて、早く修正する力が重要になります。
「できる人」と「できない人」の差は、能力ではなく初動の速さ
仕事ができる人と、そうでない人の差は、必ずしも能力の差ではありません。
大きな違いは、初動の速さです。
✓できる人は、指摘されたらすぐに一つ動きます。
できない人は、理由を探します。
✓できる人は、売れない原因を売場で確認します。
できない人は、会議室で考え続けます。
✓できる人は、まず小さく試します。
できない人は、完璧な計画ができるまで動きません。
この違いが、売場の鮮度、商品の回転率、粗利益、作業効率に表れます。
売上改善・利益改善は、現場を動かす人から始まる
スーパーマーケットの売上改善や利益改善は、理論だけでは実現しません。
最終的には、売場を動かす人が必要です。
・店長が動く。
・チーフが動く。
・パート社員も動く。
・バイヤーが動く。
・本部が動く。
誰かが最初に動かなければ、現場は変わりません。
そして、
最初の一歩は大きくなくていいのです。
むしろ、
小さくて構いません。
大切なのは、すぐに行動することです。
動けば、結果が出ます。
結果が出れば、修正できます。
修正すれば、次の改善につながります。
仕事は、行動した人から進んでいきます。
まとめ|スーパーマーケットの現場改善は「小さく動く人」が成
仕事ができる人は、完璧な人ではありません。
完璧な計画を待つ人でもありません。
仕事ができる人は、まず動く人です。
小さくても即行動する人です。
動きながら考え、動きながら修正する人です。
スーパーマーケットの現場では、このスピードが成果を分けます。
売上が上がらない。
粗利益が残らない。
ロスが多い。
欠品が減らない。
作業が回らない。
このような課題を抱えている店舗ほど、まず一つ動かすことが重要です。
売場の一角を変える。
POPをキャッチコピーを変える。
補充時間を変える。
発注数量を見直す。
作業手順を変える。
小さな行動が、売場を変えます。
売場が変われば、お客様の反応が変わります。
お客様の反応が変われば、数字が変わります。
現場改善は、考え込むことから始まるのではありません。
まず動くことから始まるのです。
よくある質問
Q1. 売場改善は、どこから始めればよいですか?
まずは、すぐに確認できる売場から始めてください。
欠品が多い商品、
売れ筋なのに目立っていない商品、
ロスが多い商品、
POPの反応が弱い商品など、
小さく改善できる場所から着手することが重要です。
Q2. 店長やチーフに必要な行動力とは何ですか?
完璧な答えを待たず、まず小さく実行する力です。
実行後にPOSデータやお客様の反応を見て、すぐに修正する姿勢が求められます。
Q3. 中小スーパーマーケットでも実践できますか?
十分に実践できます。
むしろ中小スーパーマーケットこそ、意思決定が早いという強みがあります。
大きな投資ではなく、売場・POP・補充・作業手順など、現場の小さな改善から成果につなげることができます。
この記事のポイント
•仕事ができる人は、完璧を待たずにまず動く
•スーパーマーケットの現場改善は、小さな即行動から始まる
•売上改善・利益改善には、D-CAP型の実行と修正が有効
•評価されるのは、考えた量ではなく現場をどう動かしたか
•小さな行動の積み重ねが、売場と数字を変える
サミットリテイリングセンターは、
スーパーマーケットの売上改善・利益改善・作業改善・現場教育を支援しています。
(文:新谷千里)


