簡単に水平を測る方法。簡単に直角を出す方法。
設計事務所はなぜ宣伝しないのか
大手のハウスメーカーはテレビ等のメディアを利用して、宣伝を繰り返します。宣伝して一般のユーザーに存在を周知させて、ブランドを定着させ、安心感を与えながら、住宅を売ります。
設計事務所は、殆ど宣伝をしません。その為、敷居が高く取っ付き難い存在で、設計事務所って一体何をしている事務所なのか分からないと云う方も多くおられます。
一体この違いは何なのでしょうか。
分り易く説明すると、設計事務所は建築士と云う士業商売なのです。士業商売は、医師・弁護士・会計士・税理士・司法書士と同様に、クライアントからの相談を受けて、それに対応すると云うスタンスが基本なのです。
医師が、「病気の方はおられませんか?病気になれば〇〇医院へ」みたいな宣伝をすれば、藪医者で患者が集まらないのかと、返って不信感を与えてしまいますよね。
士業商売は、自ら宣伝する事無く、来られた方との、人と人のつながりを大切にする商売なのです。
士業に問合せされる方は、何某かの問題を抱え、自分では解決できないから、相談に来られる方です。
相談に来られた人の、利益を最大限もたらすとか、損を最小限に留めるとかが、士業の命題なのです。
ハウスメーカーの商売方法
当たり前の話しですが、ハウスメーカーは家を売っています。その家がどれだけ値打ちのある家かを周知させるために、思いっきり宣伝にお金を掛けます。
実は、家の価格に宣伝広告費が上乗せされているのですが、お金を掛けた分資金力のある会社、と云うのが安心感となり、ブランド力を持つようになります。
家が欲しい人は、宣伝広告を頼りに家を見に行きます。ハウスメーカーはここぞとばかりに、営業を掛けます。
つまり、士業と違い、人と人の付き合いでなく、客と売り手の関係なのです。普段の買い物は常に、客と売り手の関係ですから、何の抵抗も感じず、家を「買う」ことになります。
しかし、そこには、客の利益を最大限にもたらすとか、出費を最低限に抑えるとかの概念はありません。あるのは、如何に会社の利益を上げるかと言う一点です。
設計事務所の付き合い方
設計事務所も他の士業と同じで、建築士と言う士業商売です。人と人のつながりを大切にします。当然人と人との関係ですので、相性があります。
まずは、インターネット等で、これはと思う設計事務所を見つけ、面談する事です。
一度で話しを決める事をせず、幾つも設計事務所を回り、相性の合いそうな人を探す事です。
人と人のつながりを大切にして、自分の持っている予算を、最大限活かしてくれそうな人を探せば良いのです。
設計事務所は、建築主の要望を設計図書と言うカタチで、具体するのが商売ですから、建築工事に参加する事はありません。
つまり、建築主と同じ立場、同じ目線で建物を見る事が出来ます。故に、建築主の予算を最大限活かしきる事が出来るのです。