今後注目される二世帯住宅

福味健治

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テーマ:【賢い家造り】

かつて二世帯同居が常識だった


現在は「嫁入り」と云う言葉が死語になるくらい、核家族化が進んでいます。親も誰に気兼ねする事なく余生を送った方が気楽だと考えて、核家族化を容認して来ました。しかし、縄文時代から続く我が国の文化は、各世代同居が基本の生活文化です。その為の知恵やノウハウも数多く、自身の生活習慣として身についているのです。
逆に、核家族化になれていない生活習慣が、最近の社会問題と密接な関係を示していると思われます。おじいちゃん・おばあちゃんがいる家で子供虐待があったでしょうか。身近におじいちゃん・おばあちゃんがいる方で育児ノイローゼで悩む人はどれほどいるのでしょうか。
これらの弊害は、年寄りの知恵を引き継がれなくなってしまった為に起こっている問題ではないのかと考えます。

何故核家族化が進行したのか

かつては、田舎に住む親世代、都会に住む子世代と云う図式で核家族化が進行しましたが、都会に住む子世代が年寄り世代となっても、その子供は、都会の別な場所を新居に選びます。これが常識となっていますが、おかしいと思いませんか?
別居する必要が無いのに、世間常識だから別居しているのです。しかし、日本には同居の文化はありますが、別居の文化はありません。それが現在起きている社会問題の根本原因です。

二世帯住宅のメリット

世間常識から解放されて、同居生活を考えると様々なメリットが生まれます。
子育てに悩まなくていい
子供を預けて自由行動できる時間が増える
不動産に関する生涯支出が半減する。
子供が大らかに育つ
等々が挙げられます。親世代と同居を考えた時、既存の家に「嫁入り」すると考えた場合、核家族化が広まった原因のデメリットが障害となりますが、親世代と同居を期に、新たな二世帯住宅を考えれば、それぞれの距離感を守りながら、新しいライフスタイルを構築出来るのではないでしょうか。

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福味健治
専門家

福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

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