基礎の養生
建物と地面の高さを決定する作業
敷地の高さと基礎や一階の床の高さを決める重要な作業です。これにより道路からのアプローチの段数や、掃き出し窓から庭に出る高さが決まります。
設計図書では、設計GL(グランド、ライン)と云うものが設定され、設計GLより床の高さを決定しています。
その設計GLを実際のGL(実際の地面の高さ)とどう結びつけるのか、監理者の技量が問われる決断です。
設計GLは直線ですが、実際のGLは高低差があったり、でこぼこが発生しています。その実際の地面の高さをどこに設定するのがが重要なのです。
法的に斜線規制等があり、有無を言わさず決まってしまう場合もありますが、そうでない場合は、玄関と摺りつく道路面の高さを勘案しながら、周辺の地面の高さをにらみながら決定します。
ベンチマーク
その際、実際の地面の高さを想定するのに用いるのがベンチマーク(BM)です。ベンチマークは通常動かないもの(道路中央のマンホールの蓋の中心とか)をベンチマークとして高さの基準とします。BMより150mm高くなった位置を設計GLにすると言う具合です。