秀光ビルドが工事の「見える化」を宣言しました
資産価値のある家
在来工法、木造二階建て30坪前後の注文住宅を考えた場合、解体工事や外構工事を除けば安い家で1500万円,、高い家で2000万円程度が相場かと思います。仕様が決められた企画住宅であればもっとコストダウンは見込めますが、企画住宅は大量に出回る為希少価値が生まれず、ローンが終了する頃には土地値でしか売却出来ない、資産価値のない家となってしまいます。歳月が経っても資産価値を保てる家を考えるならば、大量生産される企画住宅よりも、意匠性機能性を追求した独自の家造りを志向するべきです。そこに希少価値が生まれ意匠性と相まって優れた家として世に受け継がれるのです。
家の健康診断
高級な家だけが資産価値の落ちない家ではありません。ローコスト住宅でも資産価値の落ちない家は可能です。また、当初予算を切り詰めた家でも、年々新しい機能を付加することによって資産価値を高める事すら可能です。
今までは、家は年月を経る毎に資産価値は下がるものと云う固定観念がありました。これは日本だけのもので世界的にみれば建物の資産価値が下がると云う発想そのものが無い国もあります。スクラップアンドビルドの大国であるアメリカにしても住宅の平均寿命は日本の倍以上です。日本だけ住宅の寿命が極端に短いのです。それは建物の寿命を正当に評価する評価方法がなかった事に起因します。今年五月に政府が閣議決定で住まいの健康診断ともいえるホームインスペクションのガイドラインを発表しました。そのガイドラインを元にこれから建物は評価されるようになります。建物の劣化を診断し資産価値を数字で評価しようとする試みです。
ホームインスペクションの限界
ホームインスペクションは、人体で云えば健康診断に相当します。非破壊検査が主流ですので健全かどうかはわかりますが、健全でないと判断された場合、どの程度具合が悪いのかまでは判断できません。それ以降は耐震診断であったり劣化度調査であったりより専門的な破壊検査を伴う調査を行う必要があります。
また住宅の価値は定量的に表現できる価値と定性的に表現される文化的価値に分かれますが、定性的に判断されるものについては何も判断されません。本当に愛着の湧く何代にも渡って住み継がれる家は定量的に表現できる価値よりも、定性的な価値の方が重要なのです。