秀光ビルドの家に調査に入りました
奈良市の閑静な住宅街の一角に立地する住宅です。価格は1280万円。
この家は一見して、注文住宅であることが見てとれます。家長ご夫婦と子供が三人と家長ご夫婦のどちらかの親御さんが同居されていたのでしょう。家族団らんの場がありませんので、この家を建てた時点では子供は結構大きかったと推測できます。当時の住まいの特徴として家の最も日当たりの良い場所に応接室を設けます。
間取り的には古い間取りで、使い勝手の悪さが購入者が敬遠するところとなっています。むしろ解体して更地にした方が売れやすいでしょう。但しそうなれば、購入費1280万円+解体費200万円+新築費を2500万円と想定すると3980万円となり、かなりの高所得者層でないと手が出せない物件になってしまいます。
昭和43年の建築なので築後48年が経過しています。不動産価値的には建物は無価値です。但し物理的に提要年数に達しているかといえば、そうでもありません。木造建築の良さは傷んでいる部分を取り換える事により構造物全体が再び機能するところにあります。奈良の法隆寺は築後1200年を経過しますが、毎年の様に小さな傷みを修繕することにより創建当時の姿を現代に伝えています。
そこでこの間取りを今のライフスタイルに合うように【再好築】してみます。
応接室と和室を解体し大きなリビングにします。キッチンを中央に寄せてリビングと一体になる様に配置します。水廻りは隅に集約して家事の効率化を図ります。キッチンの有った場所には家事室と納戸を設け家の中が雑然となるのを防ぎます。
二階の個室は寝室のみとし、子供室は親の目が行き届く間取りにして、引きこもりを防ぎます。
改修費用は約1000万円あれば可能です。新築なら4000万円の物件を2300万円で手に入れる事が可能となります。
住まい再好築とはhttp://mbp-japan.com/osaka/oado/column/27871/