作業服を着た営業マン
大阪市民でなくなって３０年以上になりますが大阪市には愛着があります。物心ついた時から一番多感な青春時代を過ごした街として少なからず思い出のこもった街です。
♪高津の宮の昔より、世々の栄えを重ね来て、民の竈に立つ煙、賑わいまさる大阪市、賑わいまさる大阪市。♪
大阪市民以外で大阪市歌を諳んじれる人はそう多くないでしょう。もしかしたら私だけかもしれません。
それくらい大阪市に強い愛着がありました。
しかし、今回の反対多数の結果を受けて、何故か心が晴れません。それは仕事を通じて現状を変えない選択をした愚に何度も直面したからかも知れません。改革の無いところに前進はないのです。
家を新築するときや、リフォームする時、人は一大決心をします。リフォームしようか。。。建て替えようか。。。と悩むとき、前を向く感情の他に、現状維持でなぜ悪いとの葛藤が頭をもたげます。
家が古くなった。地震が不安。ライフスタイルに合わない。老後がこの間取りでは心配etc。。。
家に手を加える動機は沢山あります。この意識が維新の会の考えです。
古い家は愛着がある。地震なんていつ来るか判らない。ライフスタイルは家具の配置とかでも変えられる。老後は施設に入ればいい。etc。。。
現状維持の動機も同数あります。これが野党連合の考えです。
結果として、私が提案してもリフォームや新築を決断する人は、今回の投票同様約半分です。私の提案が気に入らなくて他の人に提案を依頼したと云って断る人は皆無です。リフォームや新築をするかしないかで悩んでおられます。
後日談はリフォームや新築に踏み切った人からしか聞けませんので、片手落ちかもしれませんが、みなさん一様に「やって良かった」「あの時背中を押してくれて感謝してる」「今からもうあの家に戻りたくない」等々のお言葉を頂きます。
現状に踏みとどまった人の中にも、商売っ気を抜きにしてもリフォームしたり新築する方が、豊かな人生を送れると確信した提案も数多くあります。
先日も、１０年程前にリフォームを考えていたと云う知人と話しをする機会がありまして、「あの時思い切ってやっていればよかったと思う。もうこの年になってしまえば、老い先を考えるとリフォームする馬力もない。。。」とこぼしていました。
地震対策ぐらいはした方がいいですよと、アドバイスはしましたが、おそらく何もしないでしょう。
今回も若い世代程賛成票が多く、年齢が上がるほど程、反対票が増えたとNHKが解説していました。その世代の中には私と同様大阪市に対して少なからぬ愛着を持っていた人が多いのでしょう。街頭インタビューでも同様の意見を数多く聞きました。
橋下さんも、「大阪市を解体する」と云わず、「大阪市役所を解体する」と云えば、今回の結果も逆になっていたのでは、と思うのは私だけでしょうか？＾＾
