秀光ビルドが工事の「見える化」を宣言しました
日本人にとって間取りを考えるのは比較的単純な作業です。外国には無いタタミの文化がそうさせています。
大小の若干の差はありますが、6帖と云えば日本人なら凡その広さを直感で把握できます。
ですので、建築士不在でも間取りを描け、○○DKとか○LDKと云った間取りが出来上がります。
それでは、何のために建築士がプランするのでしょうか。
一般の方とプロとの違いは知識量の差もありますが、その中でも建築のファンデーションの差が大きいのです。
それは、文化・歴史から、モード、ファッション、に始まり風土・環境・地理・地震学・工学全般に至るまで多岐にわたります。底辺にそれだけの情報があって、その上に耐震性能・温熱環境・防火性能・耐久性能等の知識を積み上げ、そのまた上に、家族構成・家族の嗜好・生活パターン・ライフサイクル等を加味して間取りを作成します。
一般の方は、最も上部に位置する家族構成や家族の嗜好、生活パターンのみを考えて間取りを決めているのです。つまり理念としての基礎が欠如した状態ですから、誰かから「この点がまずいね」と云われると、考えがフラフラと傾き、「こんな構造でないとこれからの災害に耐えられない」とか言われるとその構造が究極の構造の様に感じてしまうのです。
方眼紙と鉛筆だけで決まってしまうほど間取りは単純ではありません。間取りはプロの建築士に依頼しないと、後で後悔することになります。