木造住宅の「構造計算は不要」を信用してはいけない
どれだけ家の中を温めても、寒さが解消しない。
こんなお悩みをお持ちの方は多いでしょう。
昭和50年以前の木造住宅は、断熱措置を殆ど施していません。部屋の空気を幾ら温めても冷気は足元を襲います。何故かと云いますと、壁は天井は外壁と内壁・屋根と天井と云う風に、空気層を挟んで二重構造になっています。しかし、床は床板一枚限りで、板のすぐ下は外部と全く同じ環境です。
床下は、建築基準法では乾燥を促すため、床下換気口を設けて屋外と同じ環境にすることを求められています。ですので僅か十数ミリの板を挟んで、氷点下近い環境に素足を晒しているのです。
冬の寒さ対策は床下の断熱化工事が重要です。壁天井に断熱材を押し込み、窓をlow-Eペアガラスにしても床下が、野ざらしであれば効果はありません。
床暖房も同様で、床下を断熱しない限り熱が床下に逃げてしまい、光熱費が上がる割に部屋の中は暖かくありません。逆な事を云えば、冬に限っては床下を断熱化して、すきま風対策を行えば、大阪近郊であれば驚く程の効果が現れます。