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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

狭小敷地の住宅

2013年8月20日

テーマ:【賢い家造り】

コラムカテゴリ:住宅・建物

敷地間口の幅が5m未満の住宅の場合、間取りに大きな制約が出てきます。道路に面してまず必要なのは玄関です。奥行きに余裕があれば、まだ工夫は可能ですが、奥行きも狭い場合、一階の道路側は間口の半分ほどが玄関に取られてしまいます。
残りのスペースでは部屋は取れません。トイレとか洗面などの水回りを配置することになるのですが、道路側は間口の狭い家に取って貴重な採光を取れる空間でもあります。間取りが出来たのは良いが、後で考えるとトイレが一番明るい部屋だったなんて笑えない笑い話もあります。
間口の狭い家こそ、建築家の手腕を発揮出来るチャンスと捉えて、若い建築家達が様々な方法を模索しています。玄関を無くして道と家を繋ぐ土間の様な空間を作ったり、ガレージと居間の中間の様な空間を造ってみたりと試行錯誤を繰り返しますが、一般化するほど明快な回答は得られていません。
しかし、言える事は建築家と深く家について話し合う事で、よりクライアントの要望に沿った家になると云う事です。一般解は得られなくても建築主だけ満足出来れば良いのですから、特異解を導き出すのはそう難しい事ではないかと思います。
一人で悩まず、思いを建築家にぶつけてみることです。

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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(岡田一級建築士事務所)

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