住まい再好築【今どきの家は何故和風住宅が減っているのか】
家はパーソナルなものです。人の顔が違う様に家にも二つと同じものがありません。そもそも間取りが同じでも周辺環境が変われば、部屋の使い方が変わってきます。
依頼者さんから、すべり台を家の中に造りたいと云われた時は、お子様も大きくなってしまえば利用しなくなりますから、考え直した方が良いと一度はアドバイスしようと思いました。
しかし、依頼者さんの緊急時の避難も含め、日常的に家族全員が使用したいと考えているとの、気持ちを伝えられ、すべり台がご家族の統一的な意思である事を知り、すべり台がこのご家族の個性なのだと思い至りました。
ご家族が住まう家なのですから、そのご家族に特化した間取りを考えるべきです。世間体とか一般常識を気にする必要はありません。そのご家族にとってなにが大切なのか、その家にご家族が何を求めているのか、それらをカタチにしていくのが私の使命であると感じた現場でした。