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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

新しい時代の新しい家造り

2013年4月11日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

昨日、出版会社の方からコラムを本にしないかとの提案を受けました。今までにも、何度か同様のお話しを頂いたり、こちらから持ち込んだりしたのですが、住宅問題と云うニッチな内容から「一般受け」する本ではないので、自費出版を勧められていいました。
私の知り合いも、自費出版した人がいますが、自費出版には費用が数百万円かかり、とても採算が取れません。タレント本の様に内容は無いけど、話題性があれば飛びつく今の出版形態に行き詰まり感を感じていました。本離れが進行しているのは、今の出版社の努力の無さが一因です。

昨日受けた提案は、今までと全く異なります。販売はアマゾンからのみの販売になりますが、電子データを送るだけで、注文が来てから本を印刷するそうです。それでも購入者の手に届くのは4〜5日で届くそうなので、ストレスは然程感じないでしょう。何よりも驚いたのは費用です。編集・校生を含めて69万円で出版出来ると言うのです。編集・校生を自分ですれば、19万円で出来るそうです。これならポケットマネーで出版が可能です。
これから出版界に革命が起こるのではと云う気がします。既存の出版界が話題性しか追求しない、中身の無い本しか出版出来ないのであれば、読者の目も一般書店からアマゾンへ益々移行して行くでしょう。

家造りにも変化が起こっています。住宅展示場が不人気で閑古鳥が鳴いています。千里の住宅展示場も同様で、横に併設されていた大阪ガスのショールーム「ディリパ」も入館者の低落が止まらず近々閉館するそうです。展示場の建物と実際に建つ家が乖離しているせいかも知れません。また、お仕着せの住まい造りに消費者の要求が満たされなくなったせいかも知れません。大量生産によるコストダウンの恩恵を消費者に還元出来ていない構造が不人気の理由かも知れません。

先日、読売ファミリーとJHLが共催で住宅セミナーを開催しました。春の嵐の中のセミナーでしたので、事前予約者の1/3程度しか集まりませんでしたが、それでもお越しになった参加者さんは、交通規制が出る様な荒天でも、真剣に熱心に受講され、熱のこもったセミナーとなりました。セミナー後相談会に移行しまして、具体的な相談に対応したのですが、住まい造りはビスポークを基本に手造りで対応しないと、お客様の満足は得られないと確信しました。これからJHLの様な組織が家造りの中心になって行くような新しい流れを感じました。

【JHLとは?】
http://mbp-japan.com/osaka/oado/service2/
【ビスポークとは?】
http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/19379/

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