秀光ビルドの家に調査に入りました
家造りが大金を投じます。ですので木造にするか鉄骨にするか気になるところでしょう。
それを考える大きな理由は耐用年数に差があるかないか、メンテナンスにどれだけ違いが出るのかと云う事でしょう。
正直なところを書きますと、工法の違いでメンテナンス費用に違いが出るのではなく、常日頃小まめに手入れするかどうかで、メンテナンス費用に差がでるのです。人の体も一緒です。何処か変だと感じていても放ったらかしにしていると、重大な事になります。
今の工法の家であれば、常日頃適切なメンテナンスさえ行えば、木造でも鉄骨造でも100年は普通に持ちます。メンテナンスを怠れば木造でも鉄骨でも30年と持たないでしょう。
極端な話しをしますと、赤坂プリンスホテルのタワーは築28年で解体処分されています。構造で考える耐用年数(物理的耐用年数)に寿命が来た訳ではありません。適切なメンテナンスを行えばまだまだ使用出来るのに解体されたのです。
つまり、使用する人間が飽きてしまったのです。これを経済的耐用年数と云います。
良い家造りは、何年・何十年経っても飽きの来ない家を目指すことではないでしょうか。飽きてしまえば「外壁が汚れてきたから」とか「床がミシミシ言い出した」とか「古くて地震が怖いから」とか些細な理由で建替えを選択します。
「手入れすればまだ住めますよ」とアドバイスしても一旦建て替えたいと思い立つと、この気持ちは変わらない方が多いです。
飽きの来ない家を造るのに、木造が良いのか鉄骨が良いのか考えて下さい。世間を見渡せば古くても味わいのある家が多くあります。住まう人も誇りを持って住んでおられます。
完成した当座の綺麗な家だけを考えず、30年40年経って自分がそこに住む事の出来る家造りとはどの様なものなのかを考えていると、結論は出るのではないでしょうか。イメージ戦略ブランド戦略に踊らされる事なく、本当に自分が住みたい家とはどの様なものか考えると、結論が見えてくると思います。